1981年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第13回ナショナルリーグ優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1981年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月6日に開幕した。ナショナルリーグの第13回リーグチャンピオンシップシリーズ(13th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、13日から19日にかけて計5試合が開催された。その結果、ロサンゼルス・ドジャース(西地区)がモントリオール・エクスポズ(東地区)を3勝2敗で下し、3年ぶり20回目のリーグ優勝および17回目のワールドシリーズ進出を果たした。
1981年のナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
| |||||||
シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月13日–19日 | ||||||
観客動員 | 5試合合計:25万0098人 1試合平均:05万0020人 | ||||||
MVP | バート・フートン(LAD) | ||||||
NLDS | LAD 3–2 HOU MON 3–2 PHI | ||||||
殿堂表彰者 | トミー・ラソーダ(LAD監督) ゲイリー・カーター(MON捕手) アンドレ・ドーソン(MON外野手) ティム・レインズ(MON外野手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
ロサンゼルス・ドジャース(LAD) | |||||||
シリーズ出場 | 3年ぶり4回目 | ||||||
GM | アル・キャンパニス | ||||||
監督 | トミー・ラソーダ | ||||||
シーズン成績 | 前期:36勝21敗・勝率.632 後期:27勝26敗・勝率.509 西地区前期優勝・後期4位 | ||||||
| |||||||
モントリオール・エクスポズ(MON) | |||||||
シリーズ出場 | シリーズ開始13年目で初 | ||||||
GM | ジョン・マクヘイル | ||||||
監督 | ジム・ファニング | ||||||
シーズン成績 | 前期:30勝25敗・勝率.545 後期:30勝23敗・勝率.566 東地区前期3位・後期優勝 | ||||||
| |||||||
| |||||||
ワールドシリーズ |
この年は、選手会が6月12日から7月31日にかけてストライキを実施したため、レギュラーシーズンがスト前・スト後の2シーズン制となり、東西両地区で前期・後期優勝球団による年間王者決定戦(地区シリーズ)が組まれた。年間成績ではドジャースが西地区2位、エクスポズが東地区2位であり、いずれも例年であればポストシーズン出場を逃す順位だが[注 1]、両球団とも前期・後期のいずれかを制していたため地区シリーズに進出し、そこからリーグ優勝決定戦出場権を得た。
この年のレギュラーシーズンでは両球団は7試合対戦し、ドジャースが5勝2敗と勝ち越していた[1]。エクスポズはカナダを本拠地とする球団として史上初のリーグ優勝を目指し[2]、今シリーズではシリーズ制覇に先に王手をかけたが、ドジャースが第4戦・第5戦を連勝して逆転した。エクスポズのファンの間では、第5戦での敗戦は "ブルー・マンデイ"(「憂鬱な月曜日」)と呼ばれる[3]。シリーズMVPには、初戦に先発登板し7.2イニング無失点で勝利投手になるなど、2試合14.2イニングで2勝0敗・防御率0.00という成績を残したドジャースのバート・フートンが選出された。このあとドジャースは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者ヤンキースを4勝2敗で下し、16年ぶり5回目の優勝を成し遂げた。