1982年のワールドシリーズ
メジャーリーグベースボールの第79回優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
1982年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第79回ワールドシリーズ(79th World Series)は、10月12日から20日にかけて計7試合が開催された。その結果、セントルイス・カージナルス(ナショナルリーグ)がミルウォーキー・ブルワーズ(アメリカンリーグ)を4勝3敗で下し、15年ぶり9回目の優勝を果たした。
概要
1982年のワールドシリーズ | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月12日–20日 | ||||||
観客動員 | 7試合合計:38万4570人 1試合平均:05万4939人 | ||||||
MVP | ダレル・ポーター(STL) | ||||||
ALCS | MIL 3–2 CAL | ||||||
NLCS | STL 3–0 ATL | ||||||
殿堂表彰者 | ホワイティ・ハーゾグ(STL監督) レッド・ショーエンディーンスト(STLコーチ[注 1]) ジム・カート(STL投手) オジー・スミス(STL内野手) ブルース・スーター(STL投手) ポール・モリター(MIL内野手) テッド・シモンズ(MIL捕手) ドン・サットン(MIL投手) ロビン・ヨーント(MIL内野手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
セントルイス・カージナルス(STL) | |||||||
シリーズ出場 | 14年ぶり13回目 | ||||||
GM | ジョー・マクドナルド | ||||||
監督 | ホワイティ・ハーゾグ | ||||||
シーズン成績 | 92勝70敗・勝率.568 NL東地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり4万3279.69ドル[1] | ||||||
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ミルウォーキー・ブルワーズ(MIL) | |||||||
シリーズ出場 | 球団創設14年目で初 | ||||||
GM | ハリー・ダルトン | ||||||
監督 | ハービー・キーン | ||||||
シーズン成績 | 95勝67敗・勝率.586 AL東地区優勝 | ||||||
分配金 | 選手1人あたり3万1934.99ドル[1] | ||||||
全米テレビ中継 | |||||||
放送局 | NBC | ||||||
実況 | ジョー・ガラジオーラ・シニア(全試合の1〜3回と7〜9回) ディック・エンバーグ(全試合の4〜6回) | ||||||
解説 | トニー・クーベック | ||||||
平均視聴率 | 27.9%(前年比2.1ポイント下降)[2] | ||||||
ワールドシリーズ
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両球団の本拠地都市がいずれもビール醸造の盛んな土地柄であるため[注 2]、今シリーズはビールという意味の俗語を冠して "サッズ・シリーズ"(Suds Series)とも呼ばれた[3]。第1戦ではブルワーズのポール・モリターが1試合5安打のシリーズ新記録を樹立し、試合もブルワーズが先勝したものの[4]、シリーズは最終第7戦までもつれた末にカージナルスが制した。ブルワーズは1997年シーズン終了後にアメリカンリーグからナショナルリーグへ転籍したため、再転籍がない限り、アメリカンリーグの球団としてシリーズに出場するのは今回が最初で最後となる。シリーズMVPには、第2戦の6回裏に同点の2点二塁打を放つなど、7試合で打率.286・1本塁打・5打点・OPS.775という成績を残したカージナルスのダレル・ポーターが選出された。
ワールドシリーズでは1976年から指名打者(DH)制度が導入され、1985年までの10年間は、偶数年は全試合で採用、奇数年は全試合で不採用とされていた[5]。したがって今シリーズでは、DH制が全試合で採用されている。