2006年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ
メジャーリーグベースボールの第37回ナショナルリーグ優勝決定シリーズ / ウィキペディア フリーな encyclopedia
2006年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月3日に開幕した。ナショナルリーグの第37回リーグチャンピオンシップシリーズ(英語: 37th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、12日から19日にかけて計7試合が開催された。その結果、セントルイス・カージナルス(中地区)がニューヨーク・メッツ(東地区)を4勝3敗で下し、2年ぶり17回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。
2006年のナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ | |||||||
第6戦が行われているシェイ・スタジアムの様子 | |||||||
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シリーズ情報 | |||||||
試合日程 | 10月12日–19日 | ||||||
観客動員 | 7試合合計:36万5500人 1試合平均:05万2214人 | ||||||
MVP | ジェフ・スーパン(STL) | ||||||
NLDS | STL 3–1 SD NYM 3–0 LAD | ||||||
殿堂表彰者 | トニー・ラルーサ(STL監督) スコット・ローレン(STL内野手) トム・グラビン(NYM投手) | ||||||
チーム情報 | |||||||
セントルイス・カージナルス(STL) | |||||||
シリーズ出場 | 3年連続9回目 | ||||||
GM | ウォルト・ジョケッティ | ||||||
監督 | トニー・ラルーサ | ||||||
シーズン成績 | 83勝78敗・勝率.516 中地区優勝 | ||||||
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ニューヨーク・メッツ(NYM) | |||||||
シリーズ出場 | 6年ぶり7回目 | ||||||
GM | オマー・ミナヤ | ||||||
監督 | ウィリー・ランドルフ | ||||||
シーズン成績 | 97勝65敗・勝率.599 東地区優勝 | ||||||
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ワールドシリーズ |
両球団がポストシーズンで対戦するのは、2000年のリーグ優勝決定戦以来6年ぶり2度目。この年のレギュラーシーズンでは両球団は6試合対戦し、メッツが4勝2敗と勝ち越していた[1]。この年、メッツはナショナルリーグ全体でも勝率2位に9ゲーム差をつける独走状態だったのに対し、カージナルスはポストシーズン進出球団史上3番目の低勝率だったことから[注 1]、シリーズ開幕前はメッツが優位とみられていたが、カージナルスは下馬評を覆してシリーズを制した[2]。レギュラーシーズン勝率が低いほうの球団が制したポストシーズンのシリーズとしては、今シリーズの勝率差83ポイントは当時歴代5位の大きさである[3]。カージナルス監督のトニー・ラルーサは、ナショナルリーグとアメリカンリーグのそれぞれで監督として複数回のリーグ優勝を達成した史上初の人物となった[注 2][4]。シリーズMVPには、最終第7戦に先発登板して7.0イニング1失点の好投を見せるなど、2試合15.0イニングで1勝0敗・防御率0.60という成績を残したカージナルスのジェフ・スーパンが選出された。このあとカージナルスは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者デトロイト・タイガースを4勝1敗で下し、24年ぶり10度目の優勝を成し遂げた。