SARSコロナウイルス2-デルタ株
SARSコロナウイルス2の変異株 / ウィキペディア フリーな encyclopedia
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SARSコロナウイルス2-デルタ株(サーズコロナウイルスツー デルタかぶ、英語: SARS-CoV-2 Delta variant、別名: 系統 B.1.617.2、VOC-21APR-02)は、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の原因ウイルスであるSARSコロナウイルス2 (SARS-CoV-2) の変異株であり、系統 B.1.617の亜系統の1つである[1]。2020年後半にインドで初めて検出された[2][3]。
世界保健機関 (WHO) は懸念される変異株 (VOC) に指定し、WHOラベルではデルタ株 (Delta variant) に分類していたが、2022年7月時点でVOCから除外されている[4]。
デルタ株は、SARSコロナウイルス2のスパイクタンパク質をコードする遺伝子にT478K、P681R、L452Rの置換を引き起こす変異がある。これらのアミノ酸変異は、ウイルスの伝染性に影響を与えるだけでなく、以前に循環していた同ウイルスの変異株に対する抗体によって中和できるかどうかに影響することが明らかにされている[5]。2021年5月にイングランド公衆衛生庁(英語版) (PHE) は、デルタ株の二次発病率が系統 B.1.1.7(アルファ株)より51 - 67%高いことを示した[6] 。
デルタ株は2021年9月時点でヨーロッパやアメリカ・オーストラリア・日本を含めたアジアなど世界の広い地域で主流の株となっていた。しかし、同年末から2022年にかけてさらに感染力の強いオミクロン株に置き換わられている。