TVEL
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TVEL (ロシア語: ТВЭЛ) はモスクワに本社を置くロシアの核燃料サイクル企業である。ロシア国営原子力企業ロスアトム傘下の持株会社アトムエネルゴプロムの完全子会社で、ウラン採掘から燃料集合体に至る核燃料の一貫生産態勢を有している。社名はロシア語で燃料棒を意味するТепловыделяющий элемент (Teplovydelyayushchiy element、「燃料要素」の意)の略である。
概要 現地語社名, 種類 ...
現地語社名 | ТВЭЛ |
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種類 | 株式会社 |
業種 | 原子力産業 |
設立 | 1996年 |
本社 | モスクワ |
主要人物 | セルゲイ・ソビャーニン (取締役会長)、アントン・バデンコフ (執行役社長) |
製品 | 核燃料 |
売上高 | 317億ドル[1] (2017年) |
営業利益 | 9億8300万ドル[1] (2017年) |
利益 | 8億2000万ドル[1] (2017年) |
総資産 | 676億ドル[1] (2017年) |
純資産 | 545億ドル[1] (2017年) |
親会社 | アトムエネルゴプロム (ロスアトム) |
ウェブサイト | www.tvel.ru |
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TVELはロシア国内に留まらず、チェコ、スロバキア、ブルガリア、ハンガリー、ウクライナ、アルメニア、リトアニア、 フィンランド、中国、インドなど、ロシア型軽水炉を導入している国を中心に核燃料を供給している。2018年8月時点でTVELが核燃料を供給している商用炉は89基[2]あり、運転可能な商用炉444基[3]の1/5を占める。
TVELはウェスティングハウス系の軽水炉向けにTVS-K燃料集合体を開発しており、2016年5月にはGE日立ニュークリア・エナジー傘下のグローバル・ニュークリア・フュエルと米国事業で戦略提携することを発表した[4]。現在は米国原子力規制委員会の認可待ちで、TVELは2021年に商用化の準備が整うことを期待している[5]。