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「架見崎」シリーズ
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「架見崎」シリーズ (「かみさき」シリーズ)は、河野裕による日本の小説のシリーズ。角川スニーカー文庫から「ウォーター&ビスケットのテーマ」として河端ジュン一との共著で2017年9月から2018年4月にかけて刊行されたのち、2019年9月からの新潮文庫nex(新潮社)からの刊行に際し「さよならの言い方なんて知らない。」に改題して単著となった。2024年7月時点でシリーズ累計発行部数は25万部を突破している[1]。イラストは「ウォーター&ビスケットのテーマ」では椎名優が、「さよならの言い方なんて知らない。」では越島はぐが担当している。
あらすじ
![]() | この作品記事はあらすじの作成が望まれています。 |
第1巻
第2巻
第3巻
第4巻
第5巻
第6巻
第7巻
第8巻
第9巻
第10巻
登場人物
要約
視点
メインキャラクター
香屋歩
本作の主人公。高校二年生
臆病者を自認しており、自称「窮鼠猫を噛む状態」。何をするにも恐怖心が先立ち頼りにならないが、ピンチの時こそ力を発揮する。
また、アニメ「ウォーター&ビスケットの冒険」のファンであり、主人公・ウォーターの "生きろ”という言葉をよく用いる。
架見崎に来る前はトーマ、秋穂と共に「世界平和創造部」を結成しており、イジメ解決等で学校をより暮らしやすいように活動していた。その実績から架見崎に招待されている。
架見崎でルールを聞いた時から本質を見抜いており、他の何よりも例外的な能力「キュー・アンド・エー」を獲得した。この能力と生への執着による圧倒的な頭脳を用い数々のピンチをかいくぐっており、仲間からの信頼も厚い。
トーマ/冬間美咲
絶大なカリスマ性を持っており、香屋歩とは対照的にその優れた容姿やよく通る声で他人を導くクラスの人気者。過去に秋穂がビスケットの缶バッジを無くした時は「ゲーム」と称しクラスメイトを動かした。
香屋や秋穂と同じく「ウォーター&ビスケットの冒険」のファンであり、香屋と同じウォーター派。しかし香屋とはウォーターの解釈が合わないようで、しばしば衝突している。
だが、重い病気を患っており中学二年生の時に亡くなったはずで──
秋穂栞
高校二年生。背が小さいせいか年齢より幼く見えるが、性格は大人びている。 香屋のサポート的な立ち位置で、迷走する香屋にアドバイスをする等何事にも冷静に対処する。
香屋やトーマと同じく「ウォーター&ビスケットの冒険」のファンでビスケット派。
香屋とトーマの争いによく巻き込まれており、 2人が秋穂を奪い合う際に買収が起きたりもする。だが彼女は満更でも無いらしい。
人の金で食うスイーツが好き。
キネマ倶楽部
映画館を拠点とした弱小チームであり、架見崎で最も平和的なチームといえる。命令は常に「逃げろ」「生き延びろ」
銀縁 検索士。銀縁眼鏡をかけている60代の半ばほどの、小柄で猫背な初老の男性。上品な紳士という風貌。いつも濃紺色のスーツを丁寧に着ていた。 キネマ倶楽部の創設者であり、元はある大きなチームで検索士として活躍していた。そのため弱小チームにしては規格外のポイントを持っており、そのポイントで周囲に情報を売り中立的な立場を保っていた。 既にキネマ倶楽部を離れている。
キド キネマ倶楽部リーダー。強化を扱う射撃士。26歳。 引き締まった体型であり、くりんとした大きな目の可愛らしい顔つきの男性。様々なスポーツの経験があり、特にアマチュアボクシングでは優秀な選手だった。 5000ポイント少々で1万プレイヤーを2度退けたことから「天才」「ジャグラー」の異名を持っており、多彩な射撃で敵を圧倒する。
現実世界では兄弟は居なく、幼い頃母に捨てられている。仕事第一で家庭を顧みなかった父に認められるため学業や運動に力を入れ、父とおなじ有名企業に就職した。しかし父の不正を見て何も感情が湧かなかったことから「家族」になにも見いだせなくなり、自身の価値さえ見失ってしまった。 父の不正を告発したことから架見崎に招待され、チームを点々としている時に初代キネマ倶楽部リーダー・銀縁に会う。銀縁がキネマ倶楽部のメンバーをまるで本物の家族のように接していたことから「家族」に希望を持ち、次第にキネマ倶楽部を愛するようになった。
藤永 長距離射撃が得意な射撃士。20歳前後。黒い長髪を無造作に垂らした細身で長身の女性で底の硬い編み上げブーツを履いている。キネマ倶楽部のサブリーダーのような立ち位置でキドの補佐をしている。感情的になりやすい側面がある。
リャマ キネマ倶楽部唯一の検索士。18~20歳の細身の男性。顔にかかる髪をベージュに脱色している。 銀縁に直接検索を学んでおり、その腕は本物。
加古川 強化士。20代前半。体格が良い、黒い短髪
ピッカラ 射撃士。体格のいい、黒髪短髪の青年。
大原 強化士。キネマ倶楽部で唯一回復系の能力を持っている。
ポケットソング 強化士。
モモ、ダフロ キネマ倶楽部の所属だったが、内輪もめで命を落としてしまう。
平穏な国
聖女リリィをトップとする大手3チームのひとつ。架見崎の北半分を領土としており、リリィの神聖さを最も重要視する。
リリィ 平穏な国リーダー。まだ幼い外見の心優しい少女。
シモン
アズチ
高路木
雪彦
ホロロ
エヴィン
スプークス
ワタツミ
マカロン
アリス
ミケ帝国
架見崎の中堅チーム。市役所や灯台など情報収集のために領土を広げている。
白猫 背の高い女性。おそらく20代の半ば。身体つきが細い。垂れた目を極端に細めている。パジャマは白とピンクのボーダー。
黒猫 20歳ほど。ショートカットの黒髪の女性。背が高い(秋穂情報) いつも困ったように顔をしかめている
コゲ
眼鏡をかけた長身の男性。30代になるかならないか。細身の長身で、髪が長い。首の後ろで適に括っているが、おしゃれではない(放っておいたら伸びたという感じ)。大きめのよれた白衣を織っている。プレイヤー名の由来は児童書「みらいのきのう」の「すぐに実験に失敗して、真っ黒こげになるコゲ博士」
PORT
架見崎で最も多くのポイントを持つチームであり、架見崎人口の約7割を占める。チームメンバーを「戦闘員」と「市民」に分けており、架見崎で唯一通貨の概念が生きている。
ユーリイ PORTリーダー。自身のその他能力を一斉に発動するオリジナル「ドミノの指先」の持ち主で、常に王と呼ばれている
ホミニニ PORTのNo.2でユーリイの対抗馬。飄々としているユーリイと対照的に熱血的な性格で衝突が絶えない
タリホー ユーリイの秘書のような立ち位置の謎多き女性。紅茶をいれるのが得意
パン 検索士。20歳前後の大学生ほどに見える女性。「未確認のパン」とも呼ばれる。前髪が長い。大きなヘッドホン…?特別なプレイヤーの1人。
グズリー ホミニニ一派の強化士。垂れた目が気弱げにみせる、ひょろりと背の高い男。外見のせいで中学生の頃に陰湿ないじめを受けていたことをきっかけに、空手を習った。いつも怯えているような雰囲気。
若竹 ホミニニ一派の強化士。度胸のある女性。複雑な家庭環境のせいでアルコールに依存している。
ドラゴン ホミニニ一派の強化士。身長が2メートルに迫る大男。友達に裏切られて借金を背負ったトラウマを持つ
ワダコ ホミニニ一派の強化士。小柄。生まれた時から世界の見え方が違う。
酔京 小柄な女性
馬淵 トレンチコート
BJ 自身の顔を真っ白に塗り、気味の悪い化粧を施した男。きつい紫の唇。
レッドマン PORTのメイン強化士。刃渡1mほどの刀。革製ジャケットの、金髪をツーブロックのオールバックにした男。
ニッケル 強化士(3割は射撃士)10代後半ほど。
テスカトリポカ 補助士&検索士。30代の半ばほど、喪服のような黒いスーツを着た女性。
ブルドックス
ウーノ ブルドックスリーダー。徹底的なリアリスト。現金を消費して物体を引き寄せる能力「現金主義」と使い終わったものを爆破させる能力「用済み」を持つ。
メアリー・セレスト
宵晴 メアリー・セレストリーダー。波を操る能力を持つ。
ロビンソン
パラミシ ロビンソンリーダー。物語の中にプレイヤーを閉じ込める能力「パラミシワールド」を持つ。
エデン
コロン エデンリーダー。強化士。
撫切 コロンの副官。未来を視る能力「スリーセブンの預言者」を持つ。
タンブル工業
太田 30代半ばほどの大きな口がチャーミングな女性。
現実世界・架見崎運営委員会
冬間誠
泉妻宗一
泉妻紬
小池陽乃/ネコ
七月の架見崎
ウィンピーメア
ウラル
クリシェ
無骨
古川
フィル
ミティ
ドロウズ
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チーム
八月
キネマ倶楽部
平穏な国
ミケ帝国
PORT
架見崎駅南改札前
タンブル工業
エデン
ブルドッグス
メアリー・セレスト
ロビンソン
世界平和創造部
七月
ウィンピーメア
ナイトクロウズ
用語
要約
視点
架見崎(かみさき) 五キロ四方であり、オフィス街や住宅地、森など色々な場所が合わさった奇妙な街。建物の多くが崩壊しており、プレイヤーはスーパーやコンビニなどを奪い合っている。戦争には特殊な能力を使用でき、架見崎を統治した一人には豪華な景品が貰えるらしい
ポイント 架見崎の能力獲得には必要不可欠。 新人は1000ポイントを持っており、そのポイントで下記の能力を獲得することが出来る。 ポイントは1人に集め強化した方が効率が良い。 ポイントは他人からの譲渡か、他のプレイヤーを殺すことで獲得可能。だが殺すと相手の所持ポイントの半分しか獲得できない。
端末(たんまつ) プレイヤーが架見崎に訪れる前に配布される。スマートフォンのような形で、能力の使用やチームの加入、宣戦布告等様々なことが出来る。決して壊れない。
宣戦布告(せんせんふこく) 各チームのリーダーが使用可能。他のチームに対しその名の通り宣戦布告をすることが出来、受けたチームは断れない。宣戦布告を受けてから開戦まで2時間あり、その間に受けたチームや宣戦布告をしたチームがまた他のチームに宣戦布告をすることで戦闘に巻き込める。 2時間後に開戦し、プレイヤーは戦闘中の領土のどこでも能力を使用できる。交戦は最長72時間で、そこで強制的に引き分けとなる。交戦終了から24時間は他チームに宣戦布告できず、他チームから宣戦布告を受けることも無い。
ループ 架見崎ではループが発生し、同じ月を繰り返す。作中では8月を繰り返している。月末を過ぎると、架見崎にあったものはすべて八月一日時点の状況に戻る。消費した食料や損壊した建物も元通りになる。例外的にプレイヤーに関して、ループ後もプレイヤーの記憶や、位置は持ち越される。しかし記憶と位置の他は、プレイヤーにもループの効果は適用され、怪我等をしていても「架見崎に来たとき」 の状態に戻る。「プレイヤーによって持ち込まれたもの」や「能力によって獲得、または加工されたもの」もプレイヤーの同じく状態のみ復元される。
強化(ブースト) 架見崎で最も一般的な能力。使用者は強化士(ブースター)。 自身の身体能力を大幅に強化することが出来る。 五感に優れたタイプや素早さに優れたタイプ等、ポイントでいくつかのモードを設定することが出来る。五感が優れ全能感に溢れ、身体が軽くなる。ポイントを積めば積むほど出来ることが増え、ポイント10倍では戦車と赤子くらいの差が生まれるらしい。
射撃(シュート) 使用者は射撃士(シューター)。 端末やポイントで取得した銃から天体の輪のような輝きを発し、光線を出すことが出来る。射程や威力は費やしたポイントによって決まり、ポイントを使用することでプレイヤー以外の物に当たると跳ね返る反射弾や物に当たると爆発する炸裂弾などがある。 射撃は文字通り光速だが、引き金を引いてから実際に発射されるまでに0.5秒のタイムラグがあるため強化士に当てるのは至難の業。そのため強化士と射撃士は、しばしば道筋の攻防と呼ばれる。
検索(サーチ) 使用者は検索士(サーチャー)。 検索を使用すると架見崎全体やプレイヤーの様々情報を得ることが出来る。ポイントを積めば積むほど精度や速度が早くなるが、本人の素質も重要になる。センスが十分にあれば周りの時間が遅く感じ、透き通る世界のようなものに入ることが出来る。 検索士は主に戦闘中相手の能力を把握したり相手の場所を検索し前線に送る等、戦闘の補助をすることが多い。また、ジャミングを使い戦場を乱すことも可能。 検索を取ると無条件で架見崎のマップを見ることが出来、検索士の掲示板で検索を使わずとも情報収集が可能。
補助(サポート) 使用者は補助士(サポーター)。 味方のバフや敵のデバフ、回復など様々なことが出来る。使いこなせればとても強い能力だが、補助能力の殆どが対象に触れなければ発動できないので、使用するプレイヤーは少ない。
その他能力(オリジナル) 理論上、どんな能力でも獲得可能。 架見崎に類似する能力がない場合どんな能力でも獲得可能だが、とんでも能力は凄まじい量のポイントを要求される。そのため、プレイヤーはたいてい能力に弱点をつけるか発動条件を絞り込み獲得する。 ユーリイ曰く「単純なその他能力を取るならそのポイントで素直に強化や射撃を育てた方がいい」らしい。
ゼロ番目のイドラ/生命のイドラ
アポリア
ウォーター&ビスケットの冒険 桜木秀次郎が作ったアニメ作品。
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書誌情報
- 河野裕/川端ジュン一『ウォーター&ビスケットのテーマ』、全2巻
- 2017年09月01日発売[2]、ISBN 978-4-04-106030-8
- 2018年04月01日発売[3]、ISBN 978-4-04-106031-5
- 河野裕『さよならの言い方なんて知らない。』、既刊10巻
- 2019年9月6日発売[4]、ISBN 978-4-10-180163-6
- 2019年10月4日発売[5]、ISBN 978-4-10-180167-4
- 2020年1月10日発売[6]、ISBN 978-4-10-180178-0
- 2020年9月29日発売[7]、 ISBN 978-4-10-180202-2
- 2021年2月27日発売[8]、ISBN 978-4-10-180212-1
- 2022年2月28日発売[9]、ISBN 978-4-10-180233-6
- 2022年10月28日発売[10]、ISBN 978-4-10-180252-7
- 2023年8月29日発売[11]、ISBN 978-4-10-180270-1
- 2024年9月29日発売[12]、ISBN 978-4-10-180289-3
- 2025年8月28日発売[13]、ISBN 978-4-10-180310-4
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出典
外部リンク
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