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ありふれた事件

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ありふれた事件』(ありふれたじけん、原題:C'est arrivé près de chez vous、英題:Man Bites Dog)は、1992年ベルギー犯罪映画[1]

概要 ありふれた事件, 監督 ...
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ストーリー

ベンは自作の詩や芸術について雄弁に語り、恋人ヴァレリーとクラシックを演奏したりもするが、正体は自己愛的な連続殺人犯である。映画クルーが彼の残虐行為を記録するドキュメンタリーを撮影しており、ベンは家族や友人を紹介しつつ、傍らでは無差別殺人を自慢する。

あらゆる相手を標的にしてベンは強盗殺人を繰り返す。撮影中に映画クルーのメンバーが死んでしまうが「職業上のリスク」と片付けられる。やがてクルーは傍観者から共犯者となり、一家殺害の際には少年を押さえつけてベンが彼を窒息死させるのを手伝う。

ある時、ベンはイタリア人犯罪者2人を殺すが、彼もまた別の映画クルーに撮影をされていた。ベンたちはその別のクルーたちも撃ち殺す。ベンとクルーは酔った流れで民家に押し入り、カップルを襲って女性を集団レイプし、その後そのカップルを惨殺する。ベンは自分の誕生日会でも知人を撃ち殺し、友人は血まみれのまま彼にプレゼントを渡す。

いつものように人を襲うも、失敗して相手に逃げられたベンは捕まってしまう。脱獄をしてクルーと合流するベンに対し、イタリア系犯罪組織からの報復が始まり、恋人のヴァレリーや彼の両親が殺害される。逃亡を決意したベンはクルーに別れを告げるが、詩を暗誦中に銃撃され死亡する。クルーも一人ずつ射殺され、床に落ちたカメラが逃げようとする音声担当の死を記録して映像は終わる。

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キャスト

製作

本作は16ミリフィルムで撮影された白黒作品であり、監督レミー・ベルヴォーを中心とする4人の学生映画制作者によって低予算で製作された。脚本はベルヴォー、ポールヴールド、ボンゼルが共同で執筆し、彼らはそれぞれ自身の名前で映画に出演している。ポールヴールドは殺人犯ベンを、ベルヴォーは監督レミーを、ボンゼルは撮影担当アンドレを演じた[2]。本作は政府助成の補助金などを一切受けずに制作されている[3]

フランス語原題「C'est arrivé près de chez vous」とは「あなたの近所で起きた出来事」という意味であり、これはベルギーの日刊紙『ル・ソワール』に掲載のローカルニュースを扱ったコラム「les chiens ecrasse(潰された犬)」に由来する[4]

映画にはポールヴールドの実際の父母が両親として出演しているが、彼らは撮影をブノワについてのドキュメンタリーだと思っていたため、息子が連続殺人犯として描かれている作品だとは知らなかったという[5]

劇中に登場する、砂糖にオリーブを紐で結わえて酒に沈めるカクテル「プティ・グレゴリー」は、実際にフランスで起きた殺人事件 (en) を参照したものである。この事件では、4歳のグレゴリー・ヴィルマンが両手足を縛られた状態で川に浮かんでいるのが発見された[6]

出典

外部リンク

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