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さいだん座ラムダ星

さいだん座の恒星 ウィキペディアから

さいだん座ラムダ星
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さいだん座λ(さいだんざラムダせい、λ Arae、λ Ara)は、さいだん座恒星である。年周視差に基づいて太陽系からの距離を計算すると、約68.4光年である[2][注 1]見かけの等級は4.76と、肉眼でみることができる明るさである[1]。遠赤外線超過がみられることから、残骸円盤英語版を持つと考えられる[8]。また、分光連星である可能性も指摘されている[6]

概要 さいだん座λ星 λ Arae, 星座 ...
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特徴

さらに見る 太陽, さいだん座λ星 ...

さいだん座λ星は、F型主系列星に位置づけられ、そのスペクトル型はF4 Vと分類されている[7]。表面の有効温度は約6532 Kで、黄白色に輝くF型星の特徴を示している[6][9]金属量は、の存在量が太陽比で半分程度とやや金属欠乏気味である[6]。さいだん座λ星は変光星であると報告されたことがあり、変光星の分類とするとたて座δではないかとされたが、変光星総合カタログでは新しい変光星候補にとどまっている[10][11]

さいだん座λ星では、スピッツァー宇宙望遠鏡による観測から、遠赤外線(波長70μm)で赤外超過が検出されており、恒星の周りに残骸円盤が存在することを示唆する[8]。赤外超過はハーシェル宇宙天文台でも確認されており、円盤からの放射黒体放射であると仮定すると、放射の強度は中心星の20万分の1程度で、円盤を構成するの温度はおよそ76 K、円盤の半径は30 au程度と見積もられる[12]

連星仮説

さいだん座λ星のスペクトルには、連星であるかもしれないことを示す証拠がみつかっている[6]。単独星だとみなした場合に求められる表面重力自転速度では、輪郭を説明できないスペクトル線がある、というのがその証拠で、仮に同じ質量、同じ光度の2つの恒星からなる連星だと考えると、矛盾を解消できる解がある[6]。その場合、見かけの等級が5.5、質量が太陽の1.22倍、有効温度が6500 K、自転速度が13.2 km/sという瓜二つの恒星が、連星をなしていると考えられる[6][13]。連星説は、観測の矛盾を説明する唯一の解ではないものの、もっとも素直にそれを説明できる方法ではある[13]

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脚注

関連項目

外部リンク

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