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さんかく座ガンマ星
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さんかく座γ星(さんかくざガンマせい、英語: Gamma Trianguli)は、地球からさんかく座の方向に約112光年離れた位置にある4等星である。
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特徴
視等級は4.00等[1]で、δ星、7番星と見かけの三重星を構成している[7]。
スペクトル分類では、A1Vnn型のA型主系列星に分類される[1]。質量は太陽の2.7倍で[3]、半径はほぼ2倍とされている[2]。太陽の33倍の光度を持ち[3]、表面温度は9,440K[5]と高いため、可視光では青白い恒星として観測される[8]。形成から3億年が経過しているとされている[3]。
秒速254kmもの速度で自転しており[4]、アルタイルのように、赤道方向が外側に膨れた回転楕円体になっているとされている[7]。赤道傾斜角が不明のため、この値は赤道における自転速度の下限値で、実際にはさらに高速である可能性もある[4]。それに対して、太陽の自転速度は秒速2kmしかない[9]。赤方偏移の値が大きいため、スペクトル分類で「nn」と示されている通り、スペクトルには非常に広いフラウンホーファー線が見られる[10]。
さんかく座γ星の周辺には、地球の2.9×10−2倍の質量を持つ塵円盤が存在している。恒星からの加熱によって、この円盤の表面温度は75Kまで上昇しており、それから生じる赤外超過によって発見された。塵円盤は、さんかく座γ星からは2.24秒角離れており、天文単位に換算すると80auとなる[2]。
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名称
中国では、さんかく座γ星はさんかく座β星、δ星、アンドロメダ座γ星、χ星、τ星、υ星、49番星、51番星、56番星、ペルセウス座φ星と共に、天大將軍(Tiān Dà Jiāng Jūn)と呼ばれる星官を構成している。そのため、さんかく座γ星は天大將軍十(Tiān Dà Jiāng Jūn shí)とも呼ばれる[11]。
脚注
関連項目
外部リンク
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