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しし座カイ星
しし座の恒星 ウィキペディアから
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しし座χ星(ししざカイせい、χ Leonis、χ Leo)は、しし座にある重星である[6]。見かけの等級は4.62と、肉眼でもみえる明るさである[1]。年周視差に基づいて計算した太陽からの距離は、約94光年である[2][注 1]。
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特徴
しし座χ星は、F型の巨星ないし準巨星とされ、スペクトル型はF2 III-IVvarと分類されている[1][4]。最初は普通のF型星とみなされていたが、後に特異なスペクトルを持つことが報告された[7]。しし座χ星のスペクトルは、金属線の強度比に特異性があり、ストロンチウム過剰などがみられ、全体の輪郭はF5 III型に近いものの、個々の吸収線成分はそうなっていない[7]。半径は太陽の2倍程度で、表面の有効温度は7000 K前後、光度は太陽の10倍くらいと推定される[4][3][5]。しし座χ星は、エルンスト・ツィナーによって変光している可能性が指摘されたが、実際に明るさの変化は確認されておらず、変光星候補にとどまる[8]。
しし座χ星は重星であり、重星カタログではしし座χ星Aからしし座χ星Dまで4つの恒星が収録される[6]。このうち、カイパーが1934年に発見したしし座χ星Bは、F型巨星(しし座χ星A)の西、離角5秒のところに位置する11等星で、この2星は真の連星である可能性が高いとみられる[6][9][10]。
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名称
中国ではしし座χ星は、日月星を観象する官職あるいはその役所を表す靈台(拼音: )という星官を、しし座59番星、しし座58番星とともに形成する[11][12][13]。しし座χ星自身は、靈台一(拼音: )すなわち霊台の1番星といわれる[13]。
脚注
関連項目
外部リンク
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