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ふれあいみちのく

日本国有鉄道・JR東日本のジョイフルトレイン ウィキペディアから

ふれあいみちのく
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ふれあいみちのくは、日本国有鉄道(国鉄)・東日本旅客鉄道(JR東日本)が1986年昭和61年)から2002年平成14年)まで保有していた鉄道車両客車)で、ジョイフルトレインと呼ばれる車両の一種である。

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東北本線を走る「ふれあいみちのく」
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「ふれあいみちのく」(1987年 盛岡駅)

概要

国鉄盛岡鉄道管理局(盛岡局)では、多様化する旅客の希望に対応するために、既存の客車を改造した和式客車を投入し、増収を図ることとなった。12系客車が種車とされた。

車両

展望車はスロフ12形800番台、中間車はオロ12形800番台となっている。土崎工場で3両、郡山工場で3両、計6両が改造された。各車の愛称は、東北地方の地名、景勝地を由来としている。全車両がグリーン車扱いである。

さらに見る 号車番号, 旧車号 ...

車内外のデザイン

1・2・4号車の車内は明るい和風の室内、3・5・6号車は落ち着いた和風の室内とした。車外デザインは部内職員からの公募によるものである。

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各車概説

共通装備

サービス設備の新設増加により、各車の消費電力が増加したため、床下にサービス電源トランスが増設されている。増設された配電盤は、添乗員室、または冷房配電盤に設けられている。インターホンやビデオ回路の引通しのため、電源回路、制御回路引通しの反対側のジャンパ連結器を利用している。

中間車

編成を組んだ場合の2 - 5号車として使用される。

前位側(トイレと反対側)出入り台を塞いだ上、湯茶器、ごみ箱、戸だなが設置された。同時に、前位側デッキと客室間の引き戸も撤去され、添乗員室、玄関開き戸、床の間が設置された。客室部分は24畳の総跳ね上げ式で、スタイロ畳が用いられている。 客室の後位側(トイレ側)にはステージが設けられ、物置棚や冷蔵ショーケースがある部位との仕切りとなっている。仕切りには玄関開き戸が設けられている。既存の後位側のデッキとの仕切戸は和風の引き戸に交換された。

展望車

スハフ12形の前位側(トイレ側)の車体を台枠を残して撤去の後に、前頭部(展望室)を設けたもので、展望部と客室は床の間で仕切られている。客室部分は、中間車と同一仕様となっている。展望室部分の窓は全て固定式となり、前頭部の窓は眺望を考慮して大型化されている。

洋風展望車

編成を組んだ場合、1号車として使用される。

座敷部分は12畳の総跳ね上げ式で、スタイロ畳が用いられている。 展望部分はじゅうたん、ソファ、シャンデリアなどが設置された洋風となっている。自動販売機が設置されている。

和風展望車

編成を組んだ場合、6号車として使用される。

座敷部分は12畳の総跳ね上げ式で、スタイロ畳が用いられている。 展望部分には、炉端、囲炉裏が設置され、天井の格子とともに、和風の落ち着いた雰囲気を演出している。

沿革

1986年昭和61年)8月23日、「盛鉄お座敷列車デビュー初乗り常磐ハワイの旅」による団体臨時列車で運行を開始した。

国鉄分割民営化によりJR東日本が承継した。2002年平成14年)5月11日および12日にさよなら運転[1]として臨時急行「惜別ふれあいみちのく」に使用されたのを最後に、同年11月に廃車となった。

脚注

参考文献

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