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みずがめ座プサイ1星
みずがめ座の恒星 ウィキペディアから
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みずがめ座ψ1星(ψ1 Aquarii、ψ1 Aqr)或いはみずがめ座91番星(91 Aquarii、91 Aqr)は、みずがめ座にある連星系である。視等級は4.21で[1]、肉眼でも見える。年周視差の測定から計算した地球からの距離は、約150光年である[2]。主星の周りには、太陽系外惑星が発見されている。
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星系
みずがめ座ψ1星は、三つの恒星が重力的に結び付いている三重連星系である[10]。
主星のみずがめ座ψ1星Aは、橙色に見えるK型の巨星である[11][4]。質量は太陽よりやや大きい程度だが、主系列よりも進化し、膨張して半径は太陽の10倍以上になっている[4]。光度は太陽の50倍以上、表面温度は太陽より1,000K以上低い[12]。
みずがめ座ψ1星Bとみずがめ座ψ1星Cは、主星のみずがめ座ψ1星Aから52秒離れた位置で連星系を形成する[7]。主星とみずがめ座ψ1星B、みずがめ座ψ1星Cは、固有運動が同じで、物理的に結び付いていると考えられる[10]。二つの伴星間の離角は0.5秒で、どちらも10等台の星である[9][13]。
重星カタログでみずがめ座ψ1星は、CCDM J23159-0905として集録され、AからEの恒星を含む五重星となっている。連星系を形成する恒星A-Cの他に、みずがめ座ψ1星から110秒離れた13等級のCCDM J23159-0905Dと、みずがめ座ψ1星から42秒離れた14等級のCCDM J23159-0905Eがある[13]。しかし、このCCDM J23159-0905DEは、ワシントン重星カタログでは連星でないとされ、実際にみずがめ座ψ1星系とは固有運動が異なることがわかっている[13][7]。
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惑星系
みずがめ座ψ1星の周りを公転している太陽系外惑星の発見は、2004年1月5日のアメリカ天文学会第203回会合で初めて報告された[16]。しかし、この発見は直ちに認められなかった。2013年、10年越しでリック天文台の60cmクーデ補助望遠鏡による視線速度の精密な測定を続けた結果、質量の下限が木星の3.2倍の惑星が周囲を公転することによるケプラー回転とよく一致することが確かめられ、正式に惑星の発見が認められた[4]。この惑星の公転軌道は円に近く、母星との距離も約0.7auとそれ程近くないと考えられる。
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脚注
関連項目
外部リンク
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