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みなみじゅうじ座ゼータ星
みなみじゅうじ座の恒星 ウィキペディアから
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みなみじゅうじ座ζ星(みなみじゅうじざゼータせい、ζ Crucis、ζ Cru)は、みなみじゅうじ座の恒星である[7]。見かけの等級は4.04と、肉眼でもみることができる明るさである[1]。年周視差に基づいて太陽からの距離を計算すると、およそ353光年である[2][注 1]。さそり座-ケンタウルス座アソシエーションの一員であると考えられ、また、3つ以上の恒星からなる連星とみられている[8][9]。
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位置
みなみじゅうじ座ζ星は、1等星でみなみじゅうじ座の中で2番目に明るいアクルックスのすぐ近くにみえているので、4等星でもとても目立たない[7]。この天域にある若く高温の恒星ということで、さそり座-ケンタウルス座アソシエーションの恒星とみられ、その一部である下部ケンタウルス座・みなみじゅうじ座領域に属すると考えられる[10][8][9]。
特徴
みなみじゅうじ座ζ星はB型主系列星と位置づけられ、スペクトル型はB2.5 Vと分類される[6]。表面の有効温度はおよそ18600 K、光度は太陽のおよそ1150倍と推定され、質量は太陽の6.5倍程度であろうと考えられる[5][3]。
星系
みなみじゅうじ座ζ星は、34秒離れた位置にみえる12等星との二重星とされているが、この2つの恒星は見かけだけの関係である[10][1][7]。
一方で、チリにあるボーフム大学天文台による、大質量星の中から連星を捜索する観測によって、みなみじゅうじ座ζ星はスペクトルに2成分が検出され、二重線分光連星と考えられるようになった[11]。
更に、補償光学を用いた直接撮像によってB型星の周りにある太陽系外惑星を捜索する観測から、離角わずか0.15秒のところに伴星を分解した[9]。これにより、みなみじゅうじ座ζ星は三重連星ではないかと考えられる[9]。分解された伴星は、主星との等級差が近赤外線で6等近く、質量は主星の1割程度でK型星と予想され、離角から連星間距離は14 au以上、軌道周期は20年以上になると推測される[3][8]。
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脚注
関連項目
外部リンク
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