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アクチノタエニウム属

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アクチノタエニウム属
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アクチノタエニウム属(アクチノタエニウムぞく、学名: Actinotaenium)は、接合藻チリモ目チリモ科に分類される緑藻の一である。学名の Actinotaeniumギリシア語aktinos(放射状の光)+ taenium(帯)に由来し、おそらく葉緑体の形態を示している[5]単細胞性であり、細胞は円錐形から円筒形で横断面は円形、中央はくびれは浅い。各半細胞にはピレノイドを含む星状の葉緑体が1個ずつある。湖沼湿原などに生育する。60種ほどが知られる。

概要 アクチノタエニウム属, 分類 ...
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特徴

単細胞性で紡錘形から円筒形、頂面間は円形、中央に非常に浅いくびれ(地峡)があり、両端は丸いものから平坦なものまである[1][2][3][6][7]細胞壁は平滑、または細孔が散在している[1][2][3][6][7]葉緑体は半細胞に1個、端面から見ると星状、中央に1個または周縁部に複数のピレノイドがある[1][2][3][6][7]は細胞中央、葉緑体の間にある[1]

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2. 細胞壁の走査型電子顕微鏡像: 地峡はほとんどない(孔は捕食性原生生物による)

二分裂によって無性生殖を行う[1][3][3]。細胞質分裂時の小さな半細胞が形成され、これが発達して娘細胞が完成する[1]接合による有性生殖を行い、配偶子嚢間に接合胞子が形成される[1][3][6]。一部の種で2個の接合胞子形成(相対した細胞が分裂)が報告されている[1]。接合胞子は球形から四角形、細胞壁は平滑または突起や棘をもつ[1][3][6]

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生態

世界中に分布し、多くは貧栄養酸性の湖沼や湿原に生育する[1][7][4]。一部の種は、一時的な水溜りや水が滴る岩の表面、アルカリ性水域で見られる[7]

分類

アクチノタエニウム属は、ホシミドロ綱(接合藻)のチリモ目、チリモ科に分類される[1]。もともとツヅミモ属に分類されていた種のうち、細胞が扁平ではなく横断面が円形のものが新属アクチノタエニウム属として分けられ、その際にタテブエモ属ホシガタモ属からも一部の種がアクチノタエニウム属に移された[2][3][4]

2025年現在、アクチノタエニウム属には64種ほどが知られている[1]の分類形質としては、細胞の形態、大きさ、細胞壁や葉緑体の特徴などが用いられている[2][6]。日本からは、Actinotaenium australeActinotaenium curtumActinotaenium rufescensActinotaenium turgidum などが報告されている[2]

脚注

外部リンク

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