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アニャナ
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アニャナ(スペイン語: Añana)は、スペイン・バスク州アラバ県のムニシピオ(基礎自治体)。クアドリーリャ・デ・アニャナ郡の中心地である。アラバ県の県都ビトリア=ガステイスからの距離は30km。
1997年までの自治体の公式名はサリーナス・デ・アニャナ(Salinas de Añana)。サリーナス・デ・アニャナ地区とアティエガ地区の2地区からなる。サリーナス・デ・アニャナ地区は塩田で知られており、かつていったんは放棄されたものの、近年になって復元されている。一帯の塩田はアルテミア属のArtemia parthenogeneticaの生息地で、2002年にアレオ湖と共にラムサール条約登録地となった[2]。
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名称
この町が初めて文献に登場するのは978年であり、その文献にはAnnanaと表記されたが、984年の文献ではAgnanaと表記された。当時から塩の採掘の中心地であり、スペイン語で「塩田」を意味するSalinaを付けたSalinas de Añanaという名称でも呼ばれるようになった。1842年の国勢調査ではAñanaと表記されたが、1857年から1990年代までの国勢調査でこの町は公式にSalinas de Añanaと表記された。1997年の国勢調査では自治体の名称がAñanaとなったが、中心集落の名称はSalinas de Añanaのままだった。
歴史

中世
2億年以上前のこの地域は海であり、地殻変動によって陸地となり、塩分を含む地層が形成された[3]。新石器時代から製塩業が行われていた[4]。12世紀には120ヘクタールの傾斜丘陵地を切り開いて、木製の塩田「塩の谷」が築かれた[5]。中世のアニャナは製塩所として繁栄し、1126年にはアラゴン王アルフォンソ1世によって町が設立された。1140年にはレオン王アルフォンソ7世によってフエロ(特権)が与えられており、アニャナはアラバ地方でもっとも古い町とされる。
現代
20世紀半ば以降には塩田が放棄され、一度は廃墟となった[3]。しかし、1984年6月17日には「塩の谷」が重要文化財に指定されるなど、民俗的価値や観光的価値が認められて修復が進んでいる。2013年には69トンのミネラル塩と13トンのソルトフラワーを生産[6]。売上は30万ユーロを超え、前年比で約40%増加した[6]。17か国に輸出され、輸出額は全体の25%を占めた[6]。収益はすべて渓谷の復旧と保全に宛てられる[6]。2014年の第38回世界遺産委員会では「バリェ・サラド・デ・アニャナの文化的景観」が審議対象となったが、完全性と真正性が十分に認められないとされ、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)によって不登録が勧告され、審議前に推薦が取り下げられた[4]。
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地理
自治体の面積は21.92km2[7]。自治体としてのアニャナの中心地はサリーナス・デ・アニャナ(バスク語ではゲサルツァ・アニャナ)である。塩田以外の見どころとしては、テンプル騎士団にルーツを持ち13世紀から15世紀に建てされたサンタ・マリーア・デ・ビリャコネス教会、中世に建てられたオスピナスのパラシエガ邸、17世紀のバロック様式のエラン宮殿などがある。
人口
アニャナの人口推移 1842-2011 |
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出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[8]、1996年 - [9] |
地区
- サリーナス・デ・アニャナ地区 : 139人
- アティエガ地区 : 15人
- 人口は2013年[10]
政治
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出身者
- フアン・デ・サリーナス・イ・ロヨラ(1492-1582) : 統治者。
- フェルミン・エラン(1852-1908) : ジャーナリスト・著作家・批評家。
脚注
外部リンク
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