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アミメフエダイ
フエダイ科の魚類 ウィキペディアから
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アミメフエダイ(学名:Lutjanus decussatus)は、フエダイ科に分類される魚類の一種。インド洋から西太平洋に分布し、サンゴ礁に生息する。体に赤褐色の縦縞と横縞が入り、交差していることが特徴。また尾鰭基部に大きな眼状斑が入る。
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分類と名称
1828年にフランスの動物学者であるジョルジュ・キュヴィエによって Mesoprion decussatus として記載され、タイプ産地はジャワ島であった[3]。種小名は「交差した」を意味し、体の交差した縦縞と横縞を示している[4]。
分布と生息地
スリランカ、インド東部から東はミクロネシア、北は琉球諸島、南はオーストラリアまで、インド洋と西太平洋に分布する[1]。日本では琉球列島に分布し、主に八重山諸島に多い[5]。オーストラリアではダンピア諸島と西オーストラリア州北部の沖合、ティモール海のアシュモア・カルティエ諸島、クイーンズランド州沖のグレートバリアリーフ北部で見られる[6]。沿岸のサンゴ礁やサンゴ礁の点在する砂地に生息し、沖合のサンゴ礁でも見られる。生息水深は2-30mと浅い[1]。幼魚は閉鎖的なサンゴ礁の浅瀬に生息する[2]。
形態
体高は体長の4分の1から3分の1で、頭部背面の輪郭はそれほど急ではない。前鰓蓋には小さな突起と切れ込みがある。鋤骨歯は三日月形に並び、後方には突出しない。舌には粒状の歯がある[7]。背鰭は10棘と13-14軟条から、臀鰭は3棘と8-9軟条から成る[2]。背鰭と臀鰭の後部は丸みを帯びる[7]。全長は通常25cm、最大35cmである[2]。体色は白から灰褐色、赤色で、赤褐色の縦縞と横縞が入る。尾鰭基部には大きな黒斑が入る[5][6]。鰭は淡色で、縁は赤い[8]。
生態
成魚は単独または小さな群れで生活する[2]。魚類や甲殻類を捕食する[6]。八重山諸島では、6-10月の下弦の月の時期に産卵する[9]。
人との関わり
釣り、かご網、刺し網などで漁獲され、商業的に流通することは少ない。観賞魚として販売されることもある[1][6][9]。沖縄県では水揚げ量は少ないものの、一般的に食べられている[10]。
出典
関連項目
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