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イガトキンソウ

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イガトキンソウ
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イガトキンソウ Soliva anthemifoliaキク科の小さな植物。花序がクリのイガのような姿をしている。別名にシマトキンソウ[2]、タカサゴトキンソウがある。イガトキンソウの和名は原寛の見解によって名付けられている[2]

概要 イガトキンソウ, 分類(APG III) ...
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頭状花序
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特徴

地面を這う1年性草本[2]。細いは地表を這って伸び、所々から根を下ろし、そこから立ち上がる葉を束に出し、高さ5 - 10センチメートル (cm) になる[2]。葉は2 - 3回羽状に深く裂ける。最先端の裂片は幅1ミリメートル (mm) ほど[2]。全体にまばらに長く柔らかい毛が生えている[2]

花期は春[2]。頭花は地面に接して着き、その基部からは根が出ることが多い[2]。頭花には柄がなくて茎の上に直接につき、径は5 - 11 mm、黄緑色[2]。全体を包む総苞は膜状、ほぼ1列に並ぶ[2]。その外側に数個の葉があり、その基部が広がって総苞を包むようになっている[2]

小花は2形あり、外側に雌花、内側に両性花がある[3]。両性花は8 - 12個でラッパ状の花冠があり、その先端は3つに裂ける。この花は種子をつけない。外側には多数の雌花があり、こちらには花冠はない。花柱だけが突き出して、その基部には多数の毛がある。種子では花柱が長い嘴となる。痩果は長さ2 mm[4]、その外側にはコルク状の翼が発達し、これが果実の隙間を埋める。その結果、そうやって埋められた面から嘴だけが突き出した姿となる[5]

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分布と生育環境

世界の熱帯域に広く分布し、原産は南アメリカとされる[2]。日本では1910年に長崎で見つかり、長田 (1976) では和歌山県から九州にかけて、地域によっては都市で雑草化している、としている[2]。2003年時点では近畿以西の本州から九州に記録されているとのこと。奄美大島西表島は第二次世界大戦後に帰化した[4]

類似種

トキンソウとは姿形も似ていない。同属ではメリケントキンソウ Soliva sessilis が国内で発見されている。茎や葉の様子はマメカミツレ Cotula australis にも似ている。


出典

参考文献

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