トップQs
タイムライン
チャット
視点
イギリス国鉄7形蒸気機関車
ウィキペディアから
Remove ads
イギリス国鉄7形(BR Standard Class 7)は、イギリス国鉄が製造したテンダー式旅客用蒸気機関車。初号機の名から「ブリタニアクラス」とも呼ばれる。軸配置はパシフィック(4-6-2あるいは2C1)。
Remove ads
概要
イギリス国鉄が1948年に大手私鉄4社を統合する形で発足した際、私鉄時代に製造された雑多な旧型機を国鉄型標準機関車に置き換えることとなり[2]、その第1弾として本形式が製造されることとなった。
4大私鉄時代の高性能旅客機関車が3シリンダーや4シリンダーを採用していたのに対し、本機は保守の容易さと費用の削減を狙ってあえて2シリンダーとした[3]。また、初期投資が上がってまでもその後のランニングコスト低減と稼働率向上を考慮し、全軸ローラーベアリングを採用した[3]。さらにイギリスの蒸気機関車としては珍しく、配管や部品を外部に露出させている[4]。
1951年1月から1954年9月にかけて55両がクルー工場で製造された。
なお、本機を3シリンダーにしたのが標準型の8形「デューク・オブ・グロスター」である[5]。また、イギリス国鉄最後の新製蒸気機関車となった9F形のボイラーは、本機のものと同じボイラーを採用している。 他の国鉄型標準機関車と同様に旧大手私鉄4社から批判されないよう設計されていたが、それでも欠陥がいくつも現れたという批評が存在する。ピストンやロッドが走行中に破損する事故が起きるなど細部の設計の甘さを露呈しており、死点で停止してしまうと他の機関車に助けてもらう必要があった。[6]
イギリス国鉄自体の動力近代化のあおりを受け、1968年8月の70013号機「イギリス国鉄 7形蒸気機関車70013号機 オリバー・クロムウェル(英語: BR Standard Class 7 70013 Oliver Cromwell)」を最後に全車廃車となった。
- ボイラー外部に露出した配管・機器類。本形式を基に設計された8型及び9F型も同様の外観を持つ。
- (参考)英国では画像のマーチャント・ネイヴィー形のようにすっきりしたデザインの蒸気機関車が多い。
Remove ads
保存
廃車後、トップナンバーの70000号機「ブリタニア」および70013号機「オリバー・クロムウェル」の2両が保存され、どちらも動態保存となっている。
- 70000号機「ブリタニア」
本形式はデフすぐ後ろのやや低い位置に笛が取り付けられている。 - 70013号機「オリバー・クロムウェル」―グレート・セントラル鉄道(保存鉄道) レスター・ノース駅にて
Remove ads
脚注
参考資料
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads
