イソインドール

イソインドール（Isoindole）は、ベンゼン環とピロール環が一辺を共有して結合した複素環式化合物である。この化合物はインドールの異性体で、その還元型はイソインドリン（Isoindoline）である。溶液中では非芳香族性型との互変異性が起こる。

イソインドール
優先IUPAC名 2H-Isoindole[1]
識別情報
CAS登録番号	270-68-8
3D model (JSmol)	Interactive image
ChEBI	CHEBI:33179
ChemSpider	2282425
PubChem CID	3013853
UNII	PR6T8TL5NT
CompTox Dashboard (EPA)	DTXSID40181488
InChI InChI=1S/C8H7N/c1-2-4-8-6-9-5-7(8)3-1/h1-6,9H  Key: VHMICKWLTGFITH-UHFFFAOYSA-N  InChI=1/C8H7N/c1-2-4-8-6-9-5-7(8)3-1/h1-6,9H Key: VHMICKWLTGFITH-UHFFFAOYAW
SMILES c1cccc2c1c[nH]c2
特性
化学式	C8H7N
モル質量	117.15 g/mol
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

したがって、この化合物は単純なイミンよりピロールに類似している。イソインドールは顔料として使われるフタロシアニンのビルディングブロックを形成する。

フタルイミド

商業的に重要であるフタルイミド（イソインドール-1,3-ジオン）は複素環にカルボニル基が2つ結合した化合物である。サリドマイドはフタルイミドの骨格を持つ。