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インド映画の歴代海外興行収入一覧

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インド映画の歴代海外興行収入一覧では、ヒンディー語映画南インド映画西ベンガル映画を含むインドの全言語映画の海外興行収入上位作品について記載する。

主な海外市場

要約
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ソビエト連邦

インド国外で初めて商業公開されたインド映画は、1943年ベンガル飢饉を題材に製作されたハージャー・アフマド・アッバス英語版の『Dharti Ke Lal』であり、1949年にソビエト連邦で公開された[1]。複数の国で公開された最初のインド映画は、メーブーブ・カーンが製作した『アーン』であり、アメリカ合衆国イギリスフランス日本を含む28か国でそれぞれ17の言語字幕が付いて公開され興行的な成功を収めた[2][3][4][5]。同じくメーブーブが製作した『インドの母英語版』はヨーロッパロシア東側諸国旧フランス統治領域ラテンアメリカで公開され異例のヒットを記録した[6][7]

1980年代まで、インド映画最大の海外市場はソビエト連邦だった。『Dharti Ke Lal』公開以後[1]、同国でブロックバスターを記録したのは、1954年に公開されたラージ・カプールの『放浪者英語版』だった[8]。同作は40年近くにわたりソビエト連邦の映画興行成績上位に位置し続けた[9][10]ソビエト連邦の崩壊までの間に同国で公開されたインド映画は約300本であり[11]、その大半はボリウッド映画だった[10][12]。また、同国で2000万枚以上のチケットを売り上げた映画のうち50本がインド映画であり[13][14]ハリウッド映画41本と比較しても高い販売記録を残している[10][10]。同国では定期的にインド映画が数百本のポジフィルムで配給され、人気作になると1,000本以上のポジフィルムが配給された[14]。ソビエト連邦で最大のヒットを記録したインド映画はミトゥン・チャクラボルティー英語版主演の『Disco Dancer』であり[n 1]、海外市場で1億枚以上のチケットを売り上げたインド映画は『放浪者』のみだったと言われている[15]

南アジア

1990年代に入りソビエト連邦が崩壊し、インド映画の最大市場は南アジアディアスポラ)に移った[16]。同地域のディアスポラ市場は1990年代初頭に開拓され、NRIをターゲットにした映画に数多く出演したシャー・ルク・カーンはスター俳優の地位を確立した[17]。シャー・ルク主演の『Darr[18]マドゥリ・ディークシットサルマーン・カーンが主演した『Hum Aapke Hain Koun..!』の成功後[19]、シャー・ルクが主演した『DDLJ 勇者は花嫁を奪う』がブロックバスターを記録した[16]。同作の成功後、インド映画の上映スクリーン数が増加し、海外市場での公開が増加傾向となった[20][21]。シャー・ルク主演の『ディル・セ 心から』はイギリスの興行収入トップ10入りした最初のインド映画となった[17]。2000年にはインド映画の海外輸出市場は年間1億ドルの利益を生み出すようになった[22]ナシールッディーン・シャー主演の『モンスーン・ウェディング』は初の国際共同製作作品であり[n 2]、シャー・ルク主演の『マイネーム・イズ・ハーン』は海外興行収入10億ルピーを記録した最初のインド単独製作作品となった[23]。同作の成功に続き『きっと、うまくいく』も興行的な成功を収めた[24][25]

中国

中華人民共和国では1970年代から1980年代にかけて、『放浪者』『Caravan』『Noorie』『Disco Dancer』などが成功を収めた[26][27]。しかし、その後は21世紀にアーミル・カーンが登場するまで、中国市場でインド映画の人気は低迷した[26][28][27]。アーミル主演作で初めて中国全域で公開されたのは『ラガーン』だった[29][30]。『きっと、うまくいく』が公開された当時、中国はインド映画にとって上位15番目の市場だったが、これは中国で広範囲にわたり海賊版が横行していたためである。しかし、同作は海賊版を通して中国全域に浸透し、カルト的な人気を集めることになった。また、当時の中国で上位12位の人気作となり、これによりアーミルは中国市場でファン層を形成することに成功した。2013年までに中国はアメリカに次ぐ世界第2位の映画市場に成長し、『チェイス!』を始めとするアーミル主演作の中国での成功の道を開くことになった[28]。『PK』は海外興行収入20億ルピーを記録した最初のインド映画となり[31][32][33][34]、『ダンガル きっと、つよくなる』は海外興行収入100億ルピーを記録した最初のインド映画となった[35]。『ダンガル きっと、つよくなる』は中国では12億9,900万元の興行収入を記録している[36][37][35][38]。同作は海外市場で最も人気のある非英語映画第5位[39]、全国で最も人気のある非英語外国映画第1位を記録した[40][41][42]。『シークレット・スーパースター』の公開初週末の興行収入は『ダンガル きっと、つよくなる』の記録を抜き、アーミルの「スーパースター」「中国の興行収入王」としての地位を確固たるものにした[43][44][45]。2018年にはサルマン主演の『バジュランギおじさんと、小さな迷子』、イルファーン・カーン主演の『ヒンディー・ミディアム』が成功を収めた[46]

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海外興行収入

要約
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ドル基準

順位はUSドルを基準にしている[47][48][23]。参考としてインド・ルピーに換算した興行収入を併記しているが、ドル=ルピーの為替レートは年月の経過により変動するため一貫性は担保されていない[49]

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インフレ調整額

順位はインフレ調整したインド・ルピーを基準としている。

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年間最高興行収入

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各国最高興行収入

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国際共同製作作品

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脚注

関連項目

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