トップQs
タイムライン
チャット
視点

ウィリアム・ジョイス (作家)

ウィキペディアから

ウィリアム・ジョイス (作家)
Remove ads

ウィリアム・エドワード・ジョイス(William Edward Joyce1957年12月11日 - )は、アメリカ合衆国の作家、イラストレーター、映画製作者。イラストはザ・ニューヨーカーの多くの表紙に掲載され、絵はアメリカ全国に展示されている[1][2][3]。短編映画『The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore英語版』(2011年)で、第84回アカデミー賞短編アニメーション賞を受賞した[4]

概要 William Joyce, 誕生 ...
Remove ads

キャリア

要約
視点

児童文学

『るすばんジョージ ちいさくなる』『Santa Calls(原題)』『きょうりゅうボブくん』『ローリー・ポーリー・オーリー』『The Leaf Men and the Brave Good Bugs(原題)』『ロビンソン一家のゆかいな一日』など50以上の児童書の作・絵がある。

現在、全13冊からなる小説と絵本のシリーズ『The Guardians of Childhood(原題)』を執筆中である[5]

映画とテレビ

ディズニー・チャンネル(プレイハウス・ディズニー英語版放送枠の一部)で放映された、彼の児童書シリーズを基にしたカナダのテレビアニメシリーズ『ローリー・ポーリー・オーリー』で3つのエミー賞を受賞している。2作目の『るすばんジョージ ちいさくなる』原作のテレビシリーズ『George Shrinks英語版(原題)』は、PBS局で毎日放送されていた。

ディズニー/ピクサーの長編映画『トイ・ストーリー』(1995年)と『バグズ・ライフ』(1998年)では、コンセプトキャラクターを制作した。

2001年、ジョイスと『アイス・エイジ』の監督クリス・ウェッジが、著作のひとつ『Santa Calls(原題)』の映画化に失敗した後、二人はコンピューター・アニメーション映画『ロボッツ』(2005)のアイデアを思いついた。ジョイスはクリエイターの一人であると同時に、プロデューサーとプロダクション・デザイナーを務めた[6]

2005年、Reel FX英語版と共同で長編映画、ビデオゲーム、書籍の制作を行う合弁会社Aimesworth Amusementsを立ち上げた[7]。新会社は、3本の長編映画を製作する計画を発表した[8]。『The Guardians of Childhood(原題)』『The Mischevians(原題)』『きょうりゅうボブくん』の3作である[9]。その最初のプロジェクトである『The Guardians of Childhood』は、ドリームワークス・アニメーションによって長編映画『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』に展開された。2012年に公開されたこの作品は、ジョイスの書籍シリーズと監督を務めた短編映画『Man in the Moon(原題)』を基に制作されたものである[10]

2007年には著書『ロビンソン一家のゆかいな一日』を基にした長編映画『ルイスと未来泥棒』が公開され、ジョン・ラセタークラーク・スペンサーとともに製作総指揮の一人として参加している。

2009年8月、Reel FXの共同設立者であるブランドン・オルデンバーグ英語版とで、シュリーブポートにアニメーションと視覚効果スタジオMOONBOT Studiosを設立した[11]アカデミー賞を受賞した短編アニメーション映画[12]iPadアプリ[13]The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore英語版』を制作した。2012年夏には書籍化された[14]。同スタジオは2012年1月に別のアプリ『Numberlys(原題)』をリリースし、その後ショートフィルムや書籍の制作も発表している[15]

著書『The Leaf Men』は、ブルースカイ・スタジオによって2013年に『メアリーと秘密の王国』として長編映画化され、脚本、製作総指揮、プロダクション・デザイナーとして参加した[16]

2021年、視覚効果会社のDNEGが、ジョイス監督、ブライアン・セルズニック脚本の『The Great Gatsby』をアニメ映画化することを発表した[17]

Remove ads

受賞歴・表彰歴

Thumb
2012年3月、シュリーブポートのダウンタウンで行われたブランドン・オルデンブルグ監督との記念パレードで、短編映画『The Fantastic Flying Books of Mr.Morris Lessmore』でオスカーを手にするジョイス。

"ルイジアナの文学的知的遺産"への永続的な貢献が評価され、2008年ルイジアナ作家賞を受賞した。この賞は2008年10月4日、バトンルージュで開催された2008年ルイジアナ・ブック・フェスティバルのセレモニーで授与された。2012年2月26日、アカデミー賞短編アニメーション部門『The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore英語版』を受賞した。

ニューズウィークでは、「新世紀に注目すべき100人」の一人に選ばれている[18]

アカデミー賞

さらに見る Year, Nominated work ...
Remove ads

私生活

息子のジャクソン・エドワード・ジョイスとルイジアナ州シュリーブポートに住んでいる。彼の娘、メアリー・キャサリンは2010年5月2日に18歳で脳腫瘍で亡くなった[19][20]。ジョイスが彼女の幼少期に話した話に触発され、後に『The Guardians of Childhood(原題)』シリーズから生み出した映画『ガーディアンズ 伝説の勇者たち』は、「For Mary Katherine Joyce, a Guardian Fierce and True(真のガーディアン メアリー・K・ジョイスに捧ぐ)」とクレジットされ、彼女の記憶に捧げられた[21]。著書『The Leaf Men and the Brave Good Bugs』を原作とする『メアリーと秘密の王国』の主人公の名前は、彼女の名前が由来である[22]。シュリーブポートの弁護士だった妻フランシス・エリザベス・ボーカム・ジョイスは、筋萎縮性側索硬化症との長い闘いの末、2016年1月20日に55歳で亡くなった[23]

2006年、ハリケーン・カトリーナハリケーン・リタの被災者のための募金活動「カトリナリタグラ基金」を設立した。この基金を通じて、未発表のマルディグラザ・ニューヨーカー誌の表紙のプリントを販売し、利益はすべてルイジアナのアーティストや芸術団体に寄付された[24]

2020年、ヒラリー・ジョイスと再婚。

作品

要約
視点

書籍

2017年5月、Atheneum Young Readersから絵本『Bently & Egg』、映画版のタイトルが『ルイスと未来泥棒』となった『A Day with Wilbur Robinson(邦題:ロビンソン一家のゆかいな一日)』、『Dinosaur Bob and His Adventures with the Family Lazardo(邦題:きょうりゅうボブくん)』がリリースされた。いずれもレーベルは「The World of William Joyce」[25]

注釈: すべての本は、特に表記のない限り、ウィリアム・ジョイスによって書かれたもの。

  • My First Book of Nursery Tales, retold 作: マリアーナ・メイヤー英語版 絵:ウィリアム・ジョイス (1983)[26]
  • Tammy and the Gigantic Fish 作:キャサリン&ジェームズ・グレイ、絵:ウィリアム・ジョイス (1983)[27]
  • Waiting for Spring Stories 作:ベサニー・ロバーツ, 絵:ウィリアム・ジョイス (1984)[28]
  • William Joyce's Mother Goose 絵:ウィリアム・ジョイス (1984)[29]
  • るすばんジョージちいさくなる(1985)[30]訳:なかがわちひろ
  • くつくつどんなくつ? (1986)作:エリザベス・ウィンスロップ 訳:なかがわ ちひろ
  • きょうりゅうボブくん (1988)訳:なかがわちひろ
  • くまとハンフリー (1989)作:ジャン・ウォール 絵:ウィリアム・ジョイス 訳:山内智恵子
  • Some of the Adventures of Rhode Island Red 作: ステファン・メインズ英語版絵:ウィリアム・ジョイス (1990)
  • ロビンソン一家のゆかいな一日 (1990) 訳:宮坂宏美
  • Nicholas Cricket 作:ジョイス・マックスナー 絵:ウィリアム・ジョイス (1991)
  • Bently & Egg (1992)
  • Santa Calls (1993)
  • Don't Wake the Princess: Hopes, Dreams, and Wishes, Cover art (1993)
  • A Wiggly, Jiggly, Joggly Tooth 作:ビル・ホウリー 絵:ウィリアム・ジョイス (1995)
  • The Leaf Men and the Brave Good Bugs (1996), Play (premiere at Strand Theatre, Shreveport) - 1998
  • Buddy (1997)
  • World of William Joyce Scrapbook 作:ウィリアム・ジョイス 写真:フィリップ・グールド、デザイン: クリスティン・ケトナー (1997)
  • Life with Bob (board book) (1998)
  • Baseball Bob (board book) (1999)
  • The Art of Robots (2004)
  • The Art of Rise of the Guardians (2012)
  • モリス・レスモアとふしぎな空とぶ本 (2012)[31]訳:おびかゆうこ -短編映画「The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore」を基にした絵本。
  • The Mischievians (2013)[32]
  • The Numberlys, co-illustrated with Christina Ellis (2014)[33]
  • A Bean, a Stalk and a Boy Named Jack (2014)[34]
  • Billy's Booger (2015)[35]
  • Ollie's Odyssey (2016)[36]
  • Bently & Egg (2017)[37]

『ローリー・ポーリー・オーリー』シリーズ

  1. ローリー・ポーリー・オーリー (1999)訳:早見優
  2. Rolie Polie Olie: How Many Howdys? (board book) (1999)
  3. Rolie Polie Olie: A Little Spot of Color (board book) (2000)
  4. Rolie Polie Olie: Polka Dot! Polka Dot! (board book) (2000)
  5. ローリー・ポーリーのゆきのひ (2000)訳:早見優
  6. Rolie Polie Olie - Character Books: Olie, Spot, Zowie, Billie (2001)
  7. Sleepy Time Olie (2001)
  8. Big Time Olie (2002)
  9. Busy Books - Peakaboo You!, Rolie Polie Shapes, Be My Pal!, Rocket Up, Rolie! (2002)

『The Guardians of Childhood』シリーズ

小説
  1. Nicholas St. North and the Battle of the Nightmare King, written with Laura Geringer (2011) [38]
  2. E. Aster Bunnymund and the Warrior Eggs at the Earth's Core! (2012)[39]
  3. Toothiana: Queen of the Tooth Fairy Armies (2012)[40]
  4. The Sandman and the War of Dreams (2013)[41]
  5. Jack Frost: The End Becomes the Beginning (2018)
絵本
  1. The Man in the Moon (2011)[42]
  2. The Sandman: The Story of Sanderson Mansnoozie (2012)[43]
  3. Jack Frost (2015)
Remove ads

フィルモグラフィー

映画

さらに見る Year, Title ...

TVシリーズ

さらに見る Year, Title ...

配信

さらに見る Year, Title ...


Remove ads

注釈

  1. The original book A Day with Wilbur Robinson.
  2. The original books The Guardians of Childhood and The Man in the Moon.

参考文献

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads