エセロリン

エセロリン(Eseroline)は、オピオイドアゴニストとして作用する薬剤である^[1]。アセチルコリンエステラーゼ阻害剤フィゾスチグミンの代謝物質であるが、フィゾスチグミンとは異なり、アセチルコリンエステラーゼ阻害作用は弱く、容易に逆行し^[2][3]、μ-オピオイド受容体に媒介されるかなり強い鎮痛剤効果を示す^[4]。この混合型の活性のため、エセロリンの薬理作用のプロファイルはかなり独特なものとなるが^[5][6]、低換気障害^[7]や神経毒性^[8]等の副作用のため、利用は限られている。

エセロリン

IUPAC命名法による物質名
IUPAC名 (3aR,8bS)-3,4,8b-trimethyl-2,3a-dihydro-1H-pyrrolo[2,3-b]indol-7-ol
データベースID
CAS番号	469-22-7
ATCコード	none
PubChem	CID: 119198
ChemSpider	106485
ChEBI	CHEBI:48845
別名	Eseroline
化学的データ
化学式	C13H18N2O
分子量	218.295 g/mol
SMILES C[C@@]12CCN([C@@H]1N(C3=C2C=C(C=C3)O)C)C
InChI InChI=1S/C13H18N2O/c1-13-6-7-14(2)12(13)15(3)11-5-4-9(16)8-10(11)13/h4-5,8,12,16H,6-7H2,1-3H3/t12-,13+/m1/s1 Key:HKGWQUVGHPDEBZ-OLZOCXBDSA-N