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エゾアジサイ
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エゾアジサイ(蝦夷紫陽花[2]、学名:Hydrangea serrata var. yesoensis)は、アジサイ科アジサイ属[注 1]の落葉低木。別名では、ムツアジサイ[1]ともよばれている。植物分類学では、ヤマアジサイの変種とされる。
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分布と生育環境
日本の北海道、本州(京都府以北の日本海側の多雪地帯)、九州(北部と大隅半島)に分布し[3][2]、深山の沢沿い、薄暗いやや湿った場所に自生する。庭や公園にも植栽されている[3]。多雪地帯では冬場は雪に埋まり、見かける機会は少ない[2]。
ただし、福井県以西のものはヤマアジサイの多雪適応型とする見解もある[4]。また、南九州の一部に産する本種とされたものは、その後(2001年)別種(または亜種)のナンゴクヤマアジサイ (H.serrata var.australis) として記載された[5][6]。
特徴
落葉広葉樹の低木で、高さは1 - 1.5メートル (m) くらいになる[3]。日本海側の多雪地帯では、幹が積雪で倒されて横に伸びていることが多い[2]。幹は灰褐色から茶褐色で、皮目は少ない[2]。葉に葉柄があり、茎に対生し、葉身は大きく、長さ10 - 17センチメートル (cm) の楕円形で、葉縁には粗い鋸歯がある[3]。
花期は6 - 8月で[3]、青色、青淡色の小さな両性花のまわりに花弁4枚の装飾花をつける。装飾花も大きく、直径は3 - 4 cmほどあり、花色は青紫色や淡紅色、白色がある[3]。両性花は結実して果実(蒴果)をつくる[3]。果序は冬にも残り、花色の青味を帯びることがある[2]。
冬芽は、枝先の頂芽は芽鱗がすぐに脱落してしまい裸芽となる[2]。側芽は枝に対生する[2]。冬芽のわきにある葉痕は三角形から腎形で、維管束痕が3個つく[2]。
シノニム
- Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. subsp. yesoensis (Koidz.) Kitam. (1974)[7]
- Hydrangea belzonii Siebold et Zucc. (1839)[8]
- Hortensia cuspidata (Thunb.) H.Ohba et S.Akiyama f. yesoensis (Koidz.) H.Ohba et S.Akiyama (2016)[9]
- Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. megacarpa Ohwi (1949)[10]
- Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. megacarpa (Ohwi) H.Ohba (1989)[11]
- Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. subsp. yesoensis (Koidz.) Kitam. (1951)[12]
- Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. acuminata (Siebold et Zucc.) Makino f. yesoensis (Koidz.) Ohwi (1953)[13]
- Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. megacarpa Ohwi f. stellifera (和名:ホシザキエゾアジサイ)[14]
脚注
参考文献
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