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ミソハギ

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ミソハギ
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ミソハギ(禊萩、学名:Lythrum anceps)はミソハギ科多年草

概要 ミソハギ(クロンキスト体系), 分類 ...
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特徴

湿地や田の畔などに生え、また栽培される。日本(北海道から九州)および朝鮮半島に分布。の断面は四角い。は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。実生の若い葉は赤色に紅葉している[1]お盆の頃に紅紫色6弁の小さいを先端部の葉腋に多数つける。

名称・利用

鼠尾草そびそうという別名があるが、これはアキノタムラソウの誤用漢名でもあるのでまぎらわしい[2]

盆花としてよく使われ、ボンバナ精霊花ショウリョウバナなどの名もある。ミソハギの和名の由来はハギに似て(みそぎ)に使ったことから禊萩、または溝に生えることから溝萩によるといわれる。祭事などに用いられるため、その関係の呼び名が豊富で、他にも「盆花」「精霊花」「霊屋草」などとも呼ばれる[3]

「千屈菜(みそはぎ)」は秋の季語である[4]。また、「千屈菜(せんくつさい)」として下痢止めなどの民間薬としてもちいられる[5]

ただし本来「千屈菜」(qianqucai)という漢名は、やはり収れん性止瀉薬として下痢に用いられてきたエゾミソハギ英語版L. salicaria)を指すのであり、現在ではこれはミソハギとは別種とされている[6][7][注 1][注 2]

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栽培

浅い水中で、抽水植物としても、陸上の花壇でも問題なく成長する。いずれの場合も必ず日なたで育てる。鉢植えの場合は腰水にするか、池や水槽に沈める。そのため、用土には、水もちのよい泥質の土を使う。水深は鉢の表土の上3~7cmが目安。庭植えの場合は、表土が乾いたら水を与える。

植替えの適期は2月から3月頃で、毎年か1年おきに行う。庭植えの場合は3年に1回掘り上げて、植え直す。

増やしたい場合は、植替えの際に株分けを行う。また、5月から6月に、新芽の先端部分を切り取って、挿し芽を行って増やすこともできる。種で増やす場合、種蒔きの適期は2月から3月頃。あらかじめ湿らせた川砂等に混ぜて冷蔵庫の野菜室に1か月ほど保管してから蒔くと、発芽が揃う。順調に生育すると、種を蒔いた年の8月に開花する[11]

近縁種

近縁のエゾミソハギ (L. salicaria) はミソハギより大型で、葉の基部が茎を抱き、毛が多い。九州以北の各地(北海道に限らない)や、ユーラシア大陸や北アフリカにも広く分布する。欧米でも観賞用に栽培され、ミソハギと同様に盆花にもされる。世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つである。

脚注

外部リンク

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