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エマーソン弦楽四重奏団
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エマーソン弦楽四重奏団(Emerson String Quartet)は、1976年から2023年まで活動したアメリカ合衆国の弦楽四重奏団。

経歴
1976年にジュリアード音楽院内で結成され、1977年のヴァーモント音楽祭で初めて公開演奏を行った[1]。創設以来ニューヨーク州を拠点として活動を続けた。ドイツ・グラモフォン・レーベルと専属契約を結んで30枚以上のアルバムを発表し、9つのグラミー賞(7つの最優秀室内楽録音賞、2つの最優秀クラシック・アルバム賞)を受賞している[2]。2002年からはストーニーブルック大学の常駐の弦楽四重奏団として教育活動を行っている[1][3]。
陰影に富んだ表現と軽やかなリズム感を特徴とし、ドビュッシーやラヴェル、アイヴズ、バルトーク、グリーグ、ショスタコーヴィチ、バーバーなどの近現代作品を得意とする。第1と第2のヴァイオリンが曲によって交代するのが大きな特徴。カルテットの名前は、アメリカの詩人・哲学者ラルフ・ワルド・エマーソンに因んでいる。
2021年、エマーソン弦楽四重奏団は2023年10月末に解散することを公表した[4]。活動期間は47年間にわたる。2023年にラストアルバム「終わりなき航海 (Infinite Voyage)」を発表した[5]。曲はシェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番その他。NPR Musicの「Tiny Desk Concerts」に出場したのが最後の公開演奏となった[6][7]。
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団員
(第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを固定しない体制をとり、曲によって二人は交代する)
録音
- ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」 / スメタナ:弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」(1990)Book-Of-The-Month Records
- ブラームス:弦楽四重奏曲第1番 作品51 / シューマン:弦楽四重奏曲第3番イ長調 作品41(1990)Book-Of-The-Month Records
- ボロディン:弦楽四重奏曲第2番ニ長調 / チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番 作品11(1990)Book-Of-The-Month Records
- ドビュッシー:弦楽四重奏曲 作品10ト短調 / ラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調(1990)Book-Of-The-Month Records
- ピストン:弦楽四重奏、管楽器と打楽器のための協奏曲(1990)Composers Recordings, Inc.
- カウエル:「ユーフォメトリック」 / ハリス:一つの主題による3つの変奏曲 (弦楽四重奏曲第2番)(1990)New World Records
- アンドリュー・インブリー:弦楽四重奏曲第4番 / シュラー:弦楽四重奏曲第2番(1990)New World Records
- ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番 作品135ヘ長調 / シューベルト:弦楽四重奏曲第15番 D887(1990)ドイツ・グラモフォン
- モーツァルト:弦楽四重奏曲 変ロ長調 K.458「狩り」、ハ長調 K.465「不協和音」 / ハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」(1990)ドイツ・グラモフォン
- ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第11番 作品95ヘ短調 / シューベルト:弦楽四重奏曲第14番 D810「死と乙女」(1990)ドイツ・グラモフォン
- バルトーク:弦楽四重奏曲全集(1990)ドイツ・グラモフォン
- モーツァルト:ハイドン四重奏曲(全曲)(1992)ドイツ・グラモフォン
- モーツァルト:フルート四重奏曲(1992)ドイツ・グラモフォン
- プロコフィエフ:弦楽四重奏曲第1番&第2番、2つのヴァイオリンのためのソナタ(1992)ドイツ・グラモフォン
- シューベルト:弦楽五重奏曲 D956(1992)ドイツ・グラモフォン
- アメリカン・オリジナル:アイヴズとバーバーの弦楽四重奏曲(1993)ドイツ・グラモフォン
- アメリカ現代作品集:ハービソン、ワーニック、シュラー(1994)ドイツ・グラモフォン
- ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲 作品97変ホ長調(1994)ドイツ・グラモフォン
- モーツァルト:弦楽四重奏曲 K.421(1995)ドイツ・グラモフォン
- ヴェーベルン:弦楽四重奏のための作品集 / 弦楽三重奏曲 作品20(1995)ドイツ・グラモフォン
- シューマン:ピアノ五重奏曲 作品44 / ピアノ四重奏曲 作品47(1996)ドイツ・グラモフォン
- ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集(1997)ドイツ・グラモフォン
- 「Beethoven: Key to the Quartets」(1997)ドイツ・グラモフォン (ベートーヴェンの四重奏曲からの抜粋)
- メイヤー:弦楽五重奏曲 / ローレム:弦楽四重奏曲第4番(1998)ドイツ・グラモフォン
- カート・カチョッポ:Monsterslayer(1998)Capstone Records
- シューベルト:弦楽五重奏曲 / 後期四重奏曲(1999)ドイツ・グラモフォン
- モーツァルト:クラリネット五重奏曲 / ブラームス:クラリネット五重奏曲(1999)ドイツ・グラモフォン
- ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲全集(2000)ドイツ・グラモフォン
- ハイドン・プロジェクト(2001)ドイツ・グラモフォン(ハイドンの弦楽四重奏曲から7曲を選んだもの)
- 「エマーソン・アンコール」(2002)ドイツ・グラモフォン(オムニバス)
- バッハ:フーガの技法 BWV1080(2003)ドイツ・グラモフォン
- ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉(2004)ドイツ・グラモフォン
- メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲全集(2005)ドイツ・グラモフォン
- 「親密な声」(2006)ドイツ・グラモフォン(グリーグ:弦楽四重奏曲、シベリウス:弦楽四重奏曲 作品56、ニールセン:若き芸術家の棺の傍らで)
- マッチ売りの少女(2007)ディズニー(ボロディン:弦楽四重奏曲第2番より第3楽章「夜想曲」)
- ブラームス:弦楽四重奏曲全集(2007)ドイツ・グラモフォン
- バッハ:フーガ(2008)ドイツ・グラモフォン(平均律クラヴィーア曲集の四声のフーガを弦楽四重奏曲に編曲したもの)
- 「親密な手紙」(2009)ドイツ・グラモフォン(ヤナーチェク:弦楽四重奏曲第1番、第2番 / マルティヌー:3つのマドリガル)
- 「旧世界・新世界」(2010)ドイツ・グラモフォン(ドヴォルザークの弦楽四重奏曲第10-14番、『糸杉』、弦楽五重奏曲第3番)
- モーツァルト:プロイセン四重奏曲(2011)ソニー・クラシカル
- 「Journeys: Tchaikovsky, Schönberg」(2013)ソニー・クラシカル(チャイコフスキー:弦楽六重奏曲 / シェーンベルク:浄められた夜)
- ベルク:抒情組曲 / ヴェレス:ブラウニングのソネット / ツァイスル:来たれ、汝甘き死の時よ(2015)デッカ・レコード
- エマーソン弦楽四重奏団:ドイツ・グラモフォン録音全集(2016)ドイツ・グラモフォン(全52枚組のCD)
- 「シャコンヌとファンタジア:ブリテンとパーセルの音楽」(2017)デッカ・レコード
- 「ニューヨーク・コンサート」(2019)ドイツ・グラモフォン(キーシンと共演。モーツァルト:ピアノ四重奏曲第1番、フォーレ:ピアノ四重奏曲第1番、ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲第2番)
- シューマン:弦楽四重奏曲全曲(2020)Pentatone
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脚注
参考書籍
外部リンク
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