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エリザーベト・レオンスカヤ
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エリザヴェタ・イリーニシナ・レオンスカヤ(ロシア語: Елизавета Ильинична Леонская、英語: Elisabeth Ilinichna Leonskaja、1945年11月23日 - )は、グルジアのトビリシ生まれの女流ピアニスト[1][2] 。
経歴
- 幼少期から修学期
1945年、トビリシ在住のユダヤおよびポーランドにルーツのある家庭に生まれた。6歳半の時に両親から最初のピアノを買い与えられた。7歳の時に、トビリシに所在する60の音楽学校のうち1校の入学試験に合格。11歳の時、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番でオーケストラと共演[1][3]、13歳の時にはソロ・リサイタルを行うなど、幼いころから才能を発揮した。14歳からは、ロシアのピアノ教育の影響を受けた、キエフから来た新しいピアノ教師のもと、別の音楽学校で4年間の集中的な教育を受けた。
1964年から1971年までモスクワ音楽院にてヤコブ・ミルスタインに師事[3]。この間、ブカレストにおいて開催されたジョルジュ・エネスク国際コンクール優勝(1964年)[注 1]。翌1965年には、パリにおいて開催されたロン=ティボー国際コンクール第3位、1968年にブリュッセルにおいて開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクール第9位と、数々の重要なコンクールで入賞した[5]。
- ウィーン移住後
1978年11月29日、ウィーンでの演奏ツアー中にソビエト連邦に帰国しないことを発表し、移住[6]。以降活動拠点を西側に置いた。翌年のザルツブルク音楽祭にデビューし、成功を収めたことで国際的名声を確立した[5]。指導を受けた学生には、マルクス・ヒンターホイザーほかがいる。
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録音ならびに演奏活動
レオンスカヤの演奏を録音したものでは、モーツァルトのピアノソナタ第16番 ハ長調 K.545およびピアノソナタ第15番 ヘ長調K.533/494のエドヴァルド・グリーグによるトランスクリプションを、スヴャトスラフ・リヒテルとともに演奏したものが有名である。レオンスカヤはリヒテルと固い友情を結び、よく共演を行った。レオンスカヤのレコードレーベルは長年TeldecであったがMDGへ移り[7]、現在はワーナーである[8]。また、マスタークラスでの指導も多数行っている。
近年では、シューベルトの作品の演奏にも力を入れており、2018年には日本でピアノ・ソナタの連続演奏会を開催している[9]。
受賞・栄典
- 受賞
- 1964年:ジョルジュ・エネスク国際コンクール 優勝
- 1965年:ロン=ティボー国際コンクール 第3位
- 1968年:エリザベート王妃国際音楽コンクール 第9位
- ブラームス作品の録音により聖チェチーリア賞
- リスト作品の録音によりディアパゾン・ドール賞
- 栄典
- 1999年:ドイチュランツベルク名誉市民
- 2006年:第一等学術・文化名誉十字勲章受章[10]
- 2009年:ルーマニア文化功労勲章
家族・親族
外部リンク
脚注
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