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エルツヘルツォーク・カール級戦艦
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エルツヘルツォーク・カール級戦艦 (Erzherzog Karl Klasse) はオーストリア=ハンガリー帝国海軍が建造した前弩級戦艦。
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艦形
主行動海域であるアドリア海は、波が穏やかであるものの島嶼が多く、随所に狭水道が存在する環境であることから、これに適合した比較的小型の艦形とし、速力は同時期の他国の戦艦より高速である[1]。前級のハプスブルク級では後部主砲を単装としていたが、本級では2基とも連装砲とし、副砲もより大口径の砲として火力の強化を図っている。
艦首には衝角が設けられていた。主砲は、前後甲板に24cm連装主砲塔各1基をダブルエンダーで配置。艦中央部には艦橋、ミリタリー・マスト形式の単脚の前後檣、等間隔に並んだ3本の煙突がある。煙突の周囲は端艇揚収位置となっており、揚収は2番煙突基部に左右1本ずつ設けられたボート・クレーンにより行われる。副砲(19cm砲)は、単装砲塔で上部甲板上の四隅に1基ずつ計4基、舷側ケースメイト配置で片舷4基ずつ計8基を搭載した。
兵装
主砲
主砲はシュコダ社製C/86 24cm(35口径)砲を採用した。その性能は、重量140kgの主砲弾を使用した場合仰角30度で射程16,900mであった。発射速度は毎分1.8発、仰角は30度/俯角5度であった。旋回角度は左右150度の旋回角が可能であった。
その他の備砲・水雷兵装
副砲はシュコダ社製19cm(42口径)砲を採用した。その性能は、重量97kgの砲弾を使用した場合仰角20度で射程20,000mであった。発射速度は毎分3発、仰角は20度/俯角3度であった。甲板上の単装砲塔は左右方向を0度として左右90度、舷側ケースメイトは150度の旋回角をとることが可能であった。
他に対水雷艇迎撃用にシュコダ社製7cm(50口径)速射砲を単装砲架で12基装備し、4.7cm(44口径)単装速射砲4基を装備した。
水雷兵装として53.3cm水中魚雷発射管単装4基を装備した。
同型艦
- エルツヘルツォーク・カール
- エルツヘルツォーク・フリードリヒ
- エルツヘルツォーク・フェルデナント・マックス
脚注
参考文献
関連項目
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