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エージェント・カーター (第1シーズン)

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キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』 及び『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、マーベル・ワンショット同名の短編映画英語版に触発された[1]アメリカ合衆国のテレビシリーズ『エージェント・カーター』の第1シーズンは、1940年代のアメリカで独身女性生活を送りつつ、ハワード・スタークの極秘任務を遂行するマーベル・コミックのキャラクターのペギー・カーターがフィーチャーされている。シリーズは多数の映画フランチャイズ英語版とのコンティニュイティを共有するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に属している。シーズンはABCにより2015年1月6日から2月24日にかけて全8話が放送され、ABCスタジオマーベル・テレビジョン、F&B・ファゼカス&バターズが製作し、タラ・バターズ、ミシェル・ファゼカス、クリス・ディンゲスがショーランナーを務めた。

概要 エージェント・カーター, 出演 ...

ヘイリー・アトウェルは映画シリーズやワンショットと同じカーター役を続投し、他にジェームズ・ダーシーチャド・マイケル・マーレイエンヴェア・ジョカイシェー・ウィガムがメインキャストを務める。2014年5月、ABCはワンショットを基とした番組の1シーズン8話分をパイロット版を作らせずに発注した。撮影は2014年9月から2015年1月にかけてロサンゼルスで行われ、インダストリアル・ライト&マジックが視覚効果を作りあげた。シーズンではMCU映画の出身の多数のキャラクターやストーリーラインの起源が紹介され、映画やワンショットのその他のキャラクターもまた登場する。

第1シーズンは『エージェント・オブ・シールド』の第2シーズン英語版の中断期間中に放送された。視聴者数は下降線をたどったが、アトウェルの演技、シリーズのトーンと設定などは批評家に高評価された。2015年5月7日、シリーズの第2シーズンへの更新が発表された[2]

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エピソード

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キャストとキャラクター

メイン

リカーリング

ゲスト

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製作

要約
視点

企画

2013年9月までにマーベル・テレビジョンはマーベル・コミックのキャラクターであるペギー・カーターをフィーチャーしたマーベル・ワンショットの短編映画『エージェント・カーター英語版』に触発されたテレビシリーズを企画していた[23]。2014年5月8日、ABCパイロット版を作らずに直接シリーズの製作を許可し[24][25]、後に『エージェント・カーター』は『エージェント・オブ・シールド』の第2シーズン英語版の2014年分の最終回から2015年分の初回の間に放送され、初回は2015年1月6日となることが発表された[26][27]。5月末、ヘイリー・アトウェルはシーズンが全8話で構成されることを明かした[28]。第1シーズンのエグゼクティブ・プロデューサーはタラ・バターズ、ミシェル・ファゼカス、クリストファー・マルクススティーヴン・マクフィーリー、クリス・ディンゲス、ケヴィン・ファイギ、ルイス・デスポジート、アラン・ファイン英語版ジョー・カザーダ、スタン・リー、ジェフ・ローブが務めた[29]。バターズ、ファゼカス、ディンゲスは第1シーズンでショーランナーを務めた[30][31]

脚本執筆

映画『キャプテン・アメリカ』の脚本家であるマルクスとマクフィーリーは2014年1月までに第1話の脚本を執筆した[30]。3月に彼らはシリーズの舞台は1946年であり、ワンショットの時系列の途中であることを明かした[32]。7月、バターズとファゼカスはシーズンの残りの執筆が2014年8月から始まることを明かした[33]

2017年7月、ファゼカスは全8話構成であることが「執筆の観点から素晴らしい」と称し、「それはあなたがそれを計画し、どこに向かっているかについて理解することができる本当に素晴らしい数だ。(中略)それらは全てそれ自身の物語であり、それ自身の歯車を持っているが、8話終了後大きな物を向いている建物の一種だ」と述べた[33]。これに加えてアトウェルは「その素晴らし脚本は、信じられないほどタイトだ。それは速く動き、速いペースだが、幸運にも22話に伸ばされなかったので何も薄められていない。すべての筋は物語とアクションを(ずっと)動かし続けるだけでなく、キャラクターの開発に不可欠だ。だからあなたは信じられないほど迅速にこれらのキャラクターを知ることになる」と述べた[34]。また7月、カーターの夫の登場が検討されていることが明らかとなった[35]。しかしながら第1シーズンではこれは実現せず、マクフィーリーは「このシーズンは彼女がスティーブ(・ロジャース)に別れを告げるものだった。(中略)しかし私たちは(第1シーズンの)最後までに彼女が彼に別れを告げるべきであると知っていた。第2シーズンでは彼女は彼のいない人生についての話を持つ自由がある」と述べた[36]

キャスティング

Thumb
映画でペギー・カーターを演じたヘイリー・アトウェルはテレビシリーズにも続投する。

第1シーズンのメインキャストは、映画シリーズと同じくペギー・カーター役を務めるヘイリー・アトウェル[1]の他、エドウィン・ジャービス英語版役のジェームズ・ダーシー[10]、ジャック・トンプソン役のチャド・マイケル・マーレイ[11]、ダニエル・スーザ役のエンヴェア・ジョカイ[12]ロジャー・ドゥーリー英語版役のシェー・ウィガムで構成される[13]

2014年3月、マルクスとマクフィーリーはハワード・スタークをリカーリングキャラクターにする構想があり、ドミニク・クーパーの関心次第であると述べた[32]。2014年6月、アトウェルはクーパーがシリーズに関心を持っていることを明かした[37]カイル・ボーンハイマー[16]ラルフ・ブラウン[19]ミーガン・フェイ[17]リンジー・フォンセカ[15]ブリジット・リーガン[18]もまたそれぞれレイ・クルゼミンスキー役、ヨハン・フェンホフ英語版役、ミリアン・フライ役、アンジー・マルティネリ役、ドッティ・アンダーウッド役でリカーリング出演する。

2014年11月、コスタ・ローニン英語版が『アイアンマン2』でエフゲニー・ラザレフが演じたアントン・ヴァンコ英語版[38]の若年期役に抜擢されたことが発表された[20]。クリス・エヴァンス演じるスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)は『ザ・ファースト・アベンジャー』のアーカイブ映像で登場する[39]ニール・マクドノートビー・ジョーンズはMCU映画やワンショット、他のテレビシリーズと同じティモシー・"ダム・ダム"・デュガン英語版役とアーニム・ゾラ英語版役を務める[21][40][41][22]

撮影

撮影は2014年9月下旬、もしくは10月上旬にロサンゼルスで始まり[31][33][42]、2015年1月20日に完了した[43][44]。撮影監督のガブリエル・ベリスタインはワンショットからの続投であり[45]、1940年代の古典映画の感触を再現し、また一方で最新技術の利便性と一貫性も考慮したため、最新のデジタル技術と旧来のアナログ技術を組合わて使った。ベリスタインはアリ・アレクサ英語版のデジタルカメラにライカレンズとシルクストッキングの拡散ネットを組み合わせて使い、後者に関して彼は「私は1980年代にイギリスのビデオやコマーシャルで最後に使った。私はそれらが非常に素晴らしかったことを思い出した。ライカレンズとの組み合わせにより外観はとても古典的で、とれても1940年代の映画的だ。それを見たとき私は「これは完全にマーベルだ」と言い、(ルイス・デスポジートは)賛成した」と振り返った。シリーズの照明に関してもベリスタインは最新と旧来の技術と合わせて使い、古典的なハリウッドの証明を再現するためにLEDフィクスチャを使った。彼はアトウェルに対する照明を「ローレン・バコールグレース・ケリーを照らした偉大な撮影技師たちへのオマージュ」と称した[46]

視覚効果

シリーズの視覚効果スーパーバイザーにはワンショットと同じくシーナ・デュガルが起用され[47]インダストリアル・ライト&マジック(ILM)とベースFX英語版が視覚効果を作り上げた[48]。ILMによる作業はシリーズの背景の作成であり、マットペインティングも使われ、1940年代のニューヨークが描かれた[49][50]DネグTVもまた視覚効果を作り上げ、ILMは彼らとベースを調整して「シームレスなワークフロー」を維持する。第1シーズンでは1038の視覚効果ショットが存在し、作業完了のために複数のエピソードが同時にポストプロダクションを行った[51]

音楽

2014年9月、以前にワンショットの『エージェント・カーター』でも作曲を担当した[52]クリストファー・レナーツがシリーズの音楽を手がける契約を正式に交わした[53]。レナーツはオリジナル曲の他にアラン・メンケンによる『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』の楽曲「Star-Spangled Man」を再編曲した[54]。サウンドトラックアルバムは2015年12月11日にiTunesで発売された[55]

以下全楽曲をクリストファー・レナーツが作曲した[55]:

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マーベル・シネマティック・ユニバースとの関係

2015年1月、マーカスはシリーズがMCUの巨大な構想の中に置かれていることについて「あなたは本当に小さなヒントの一部とつながりを落とす必要があるだけだ。あなたは『ハワード・スタークがトニーと同じパンツをはいている』と気にする必要はない。すべては、そのすべてがつながったという知識によってちょうど強化される」と述べた[56]。第1シーズンではドッティ・アンダーウッドの回想という形で後にスカーレット・ヨハンソンがMCU作品で演じるナターシャ・ロマノフが育ったレッドルーム英語版とブラック・ウィドウ・プログラムのオリジンが描かれたが、「ブラック・ウィドウ」という単語はシリーズ中では使われず、ナターシャとドッティの関係性も触れられなかった[57][58][59]。また、セバスチャン・スタンがMCU作品で演じるウィンター・ソルジャーのオリジンにも触れられており、マインドコントロールの技術を持つファウスタスに近づくゾラが描かれている[36][60]。その後、2019年公開の『アベンジャーズ/エンドゲーム』でジェームズ・ダーシー演じるジャービスが登場した。ハワードはドミニク・クーパーではなくジョン・スラッテリーが演じた。

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公開

放送

『エージェント・カーター』は2015年1月6日にアメリカ合衆国のABCとカナダのCTVにより第1話と第2話が2時間続けて放送された[61][62]。ニュージーランドでは2015年2月11日にTV2英語版で放送が始まった[63]。2014年10月、イギリスで『エージェント・オブ・シールド』を放送したチャンネル4は「現時点で『エージェント・カーター』の(放送)計画は無いと発表した[64]。2015年6月、フォックスUK英語版がイギリスでの放映権を獲得し[65]、2015年7月12日よりシリーズの放送が始まった[66]

マーケティング

シリーズ放送に先駆けてアトウェルは『エージェント・オブ・シールド』の第2シーズン英語版にカーター役で数話出演した[67][68]。第1話の映像は2014年10月10日にニューヨーク・コミコンで上映され[42]、さらに2014年11月にABCの1時間の特別番組『Marvel 75 Years: From Pulp to Pop!』内で再公開された[69]。最初のティーザー予告は2014年10月28日の『エージェント・オブ・シールド』のあいだに初公開され、「Sometimes the best man for the job ... is a woman.」というキャッチフレーズが伴った。予告編そのものは好意的に受けられたが、このキャッチフレーズは「酷い」「とんでもない」と非難を浴び[70]HitFix英語版アラン・セピンウォール英語版は「私は番組のテーマのひとつは当時の性差別と戦うペギーであると考えているが、この広告は2014年に存在し、1945年ではない。新しいキャッチフレーズを見つけてください」と述べた[71]

ホームメディア

第1シーズンのBlu-ray及びDVDは2015年9月18日に発売された[72]

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評価

要約
視点

視聴率

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批評家の反応

レビュー・アグリゲーターサイトのRotten Tomatoesでは42件のレビューに基づいて支持率は95%、平均点は7.9/10となり、「最初に人として、第二にアクションヒーローとしてのペギー・カーターに注目することで『エージェント・カーター』は、興奮の爆発と人を食った楽しさの暗流のあるスタイリッシュなドラマを勝ち取った」とまとめた[79]Metacriticでは27件のレビューに基づいて加重平均値は73/100となり、「概ね好評」と認定された[80]

2部構成の初回を再視聴した『バラエティ』のブライアン・ロウリーはアトウェルに主演テレビシリーズを与えたことをマーベルの「かなりスマートな賭け」と評し、そのエピソードを「かなり楽しい」と述べた。彼はこれが時代設定によるものであると指摘し、またクリストファー・レナーツの音楽を高評価した[81]

受賞とノミネート

『エージェント・カーター』は『バラエティ』のモーリーン・ライアンによる2015年の新番組トップ20のひとつに選ばれ[82]、またデジタル・スパイ英語版の2015年のテレビ番組リストでは10位を獲得した[83]。『A.V.クラブ英語版』はアトウェルの演技を2015年の「最高の個別演技」のひとつに挙げた[84]

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参考文献

外部リンク

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