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オリオン座イプシロン星

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オリオン座イプシロン星
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オリオン座εは、オリオン座恒星で2等星。三つ星(オリオンの帯)の中央に位置する[10]

概要 仮符号・別名, 星座 ...
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特徴

B型スペクトルの超巨星で、はくちょう座α型変光星であり、1.68等星~1.71等星の範囲を変光する。ただし変光範囲が小さいので眼視観測では光度変化はわからない。2,000km/sを超える強烈な恒星風により、1年間に太陽質量の約200万分の1の質量を失っている[10]

地球から遠いので、年周視差の誤差が大きい。1997年にヒッパルコス衛星による観測結果として、距離:約412パーセクが提示されていたが、2007年には約606パーセクという値が再提示された。
再提示された値を基にして、半径は太陽の64.5倍、質量は太陽の42.0倍、光度は太陽の832,000倍という推定値が得られており、絶対等級リゲルより明るい[9]。ただし、地球からはリゲルより遠方にあるので視等級はリゲルより劣る。

名称

学名はε Orionis(略称はε Ori)。固有名アルニラム[2] (Alnilam[3][4]) の由来は、アラビア語で「(真珠の)連なり、(ひもを通して)数珠つなぎにしたもの」という意味のアン=ニザーム( النظام al-Niẓām)ないしアン=ナズム( النَظم al-Naẓm)と呼ばれていたものを語源としている[3][11]アブドゥッラフマーン・スーフィーの『星座の書』で、オリオン座δζε星の三ツ星が نَظم الجوزاء Naẓm al-Jawzā' すなわち「ジャウザーの真珠の首飾り」などと呼ばれていると説明されているように、元々三つの星の総称だった[11]。2016年7月20日、国際天文学連合の恒星の固有名に関するワーキンググループは、Alnilam をオリオン座ε星の固有名として正式に承認した[4]

脚注

関連項目

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