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オールズモビル・ヴィスタクルーザー

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オールズモビル・ヴィスタクルーザーOldsmobile Vista Cruiser)は、1964年から1977年までゼネラルモーターズ(GM)のオールズモビル・ディビジョンで製造されたステーションワゴンである。ヴィスタクルーザーはオールズモビル・カットラス(Oldsmobile Cutlass)/F-85を基本にしていたが、1973年モデルに先立ってホイールベースがカットラス/F-85のセダンより5 in 長いものに変更された。

ヴィスタクルーザーは2列目の座席の上にある窓(これには2列目の座席用のサンバイザーが付いていた)と荷室の上の小さなガラスパネルに特徴があり、1964年2月4日に1964年モデルとして発表された。

このボディスタイルはオールズモビル特有の物ではなくビュイック・スポーツワゴン(Buick Sport Wagon)とも共有しており、次世代のオールズモビル製の中型ワゴンには継承されなかった。しかし、このスカイライト・コンセプトは1991 - 92年モデルのフルサイズ車のオールズモビル・カスタムクルーザー(Oldsmobile Custom Cruiser)やGM内の兄弟車1991 - 92年モデルのビュイック・ロードマスター(Buick Roadmaster)ワゴンで再び利用された。ワゴンをベースにした車で前向きの3列目の座席を持つことも珍しかったが、フォード・フリースタイル/フォード・トーラスX(Taurus X:クロスオーバーSUV車の)とイーグル・メダリオンでも同様な形式が見られた。

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初代(1964年 - 1967年)

概要 オールズモビル・ヴィスタクルーザー (初代), 概要 ...

第1世代のヴィスタクルーザーは2列目の座席の上に分割式のスカイライトを備えていた。

1964年、ヴィスタクルーザーは同一のホイールベースのF-85/カットラス インターミディエートをベースにしたF-85のステーションワゴンとフルサイズのダイナミック88(Dynamic 88) フィエスタ(Fiesta)と共にオールズモビルが提供する3種類のステーションワゴンの中の一つであった。

1965年から1970年モデルまでヴィスタクルーザーは、オールズモビルがフルサイズのダイナミック88 シリーズでワゴンを提供せず、インターミディエートのF-85/カットラスがこの期間は短いホイールベースだったためにディヴィジョン中最大のワゴンであった。

ヴィスタクルーザーは、オールズモビルのインターミディエートと並行して1964年から1967年モデルでは330 cu inV型8気筒(V8)エンジンを搭載し、出力は年度とキャブレターによって210から320までであった。

変速機は2速ジェットアウェイ(Jetawayオートマチックトランスミッション(AT)と稀ではあるが3速コラムシフトと4速フロアシフトマニュアルトランスミッション(MT)が提供された。

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2代目(1968年 - 1972年)

要約
視点
概要 オールズモビル・ヴィスタクルーザー (2代目), 概要 ...

1968年モデルのGM製A-ボディの大幅なデザイン変更により2分割スカイライトはワンピースの物になり、ホイールベースは120 inから121 inへ延長された。

1968年から1972年モデルでは350 cu inのV8エンジンが標準で、オプションで1968年から1969年モデルまではオールズモビル・442(442)の400 cu inのV8が、1970年から1972年モデルまでは442の455 cu inのV8が設定されていた。

変速機は2種類のオートマチックトランスミッション(AT) - 2速ジェッタウェイ(Jetaway、1968年)又は3速ターボハイドラマティック(Turbo Hydramatic、1968-72年)と稀ではあるが標準の3速コラムシフトとオプションのハースト社製シフト付き4速フロアシフトが提供された。

1969年モデルでは3列座席モデルには標準で初めて「デュアルアクション」・テールゲートが用意され、2列座席モデルにはオプションで設定された。

1970年モデルで多くのボディ外板がデザインし直され、角張った鋭い曲線を描くものとなった。この型は1968 - 69年モデルとよく似ており実質的には第2世代と考えられるが、ボディ部品の多くはそれ以前の第2世代の車とは互換性が無かった。ダッシュボードも全く新規にデザインされていた。(GMスカイワゴン・クラブでは1970 - 72年モデルを「第2a世代」と考えている)

1971年モデルではオールズモビルは98のシャーシにGMの格納式クラムシェル型テールゲートを採用したフルサイズのカスタムクルーザーを復活させたが、グラスルーフ付きのヴィスタクルーザーは1972年モデルまで継続された。

少数の1972年モデルのヴィスタクルーザーがハースト社(Hurst Performance)により改造を施され、ウォーミンスター・タウンシップ(Warminster Township)を拠点にして公式のペースカーと同じ455 cu in のロケットV8エンジンを搭載した1972年のインディ500のレースカーのサポートカーとして使用された。1972年モデルのハースト/オールズモビルも455 V8エンジンを搭載していた。2009年の時点でプレスカーと医療指揮車の2台が現存していることが知られている。

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3代目(1973年 - 1977年)

概要 オールズモビル・ヴィスタクルーザー (3代目), 概要 ...

ルーフグラスはオプションのポップアップ式前列サンルーフに代替され、1973年モデルでカットラスを含むGMのインターミディエート車が完全に新しくされたときにホイールベースがカットラスのセダンと同じ116-in (2,946 mm) に短くされたが、「ヴィスタクルーザー」の名称は1978年モデルでカットラス クルーザーが導入されるまでカットラス スプレーム(Cutlass Supreme)の上級仕様として更に5年のモデルイヤーの間継続して使用された。この期間にエンジンは、標準の350 cu in のロケットV8(Rocket V8)や1976年モデルまでオプションの455 cu in のロケットV8が提供され、後者は1977年モデルで403 cu in のロケットV8に代替された。3速のターボハイドラマティックAT、パワーステアリング、倍力装置付き前輪ディスクブレーキが1973 - 1977年モデルのヴィスタクルーザーに標準で装備されていた。

大衆文化

第2世代1969年モデルのヴィスタクルーザーが『ザット'70sショー』の中でエリック・フォアマン(Eric Forman)の愛車であった。この車は2006年に番組が終了するとフェズ(Fez)役の俳優ウィルマー・バルデラマが500 USドルで購入した。

1983年の映画『ホリデーロード4000キロ』の冒頭で衝突する車は1971年モデルのヴィスタクルーザーである。

マッチボックス(Matchbox)は、2009年の1-100 ミニカー シリーズで第2世代1971年モデルのヴィスタクルーザーを発売した。

TVドラマ『FRINGE』の中でピーター・ビショップ(Peter Bishop)が第2世代のヴィスタクルーザーに乗っている。

ドライバー:サンフランシスコにおいては第2世代のヴィスタクルーザーが収録されている。

外部リンク

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