背理法を用いる。

であると仮定し、

と置けば、

となるので、
は
で正則である。一方、
は
の真性特異点であるから、
の接近経路により
はいろいろな値を取り得る。しかし、もし、ある
の経路上で
となると仮定すると、
その経路上で
が成り立ち、仮定に反する。従って、
の値は接近経路に依存するが、無限大となることはない。このため

は成立し、リーマンの定理により
は
の除去可能な特異点であることになる。従って、
を満たし、
で正則な関数
が存在する。
は
でテイラー展開可能であり、

となるが、これは
が
で有理型となることを意味する。すなわち、
で
が有界となる自然数 n が存在することになり、定理の仮定に反する。