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キタシロサイ

シロサイの亜種 ウィキペディアから

キタシロサイ
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キタシロサイ(北白犀、英表記:northern white rhinocerosまたは northern square-lipped rhinoceros、学名:Ceratotherium simum cottoni)は、シロサイ亜種である。

概要 キタシロサイ, 保全状況評価 ...

元々はアフリカ大陸中央部に分布し、1960年代には約1200頭が棲息していた[1]。棲息地の環境破壊、を装飾品や漢方薬材料にするための[1]密猟が1970年代から酷くなって数を減らし、1990年代初頭には個体数が1000以下となる[2]。1990年代後半の内乱後、ほぼ姿を消し、2008年に野生絶滅となる[2]

2018年3月に最後のオス「スーダン」が死亡したが[3][4]精子は冷凍保存され残っている[4]。その死によって、生存するキタシロサイの個体はスーダン自身の娘と孫にあたる2頭のメスのみとなった[4][5][6]。2頭はケニアの施設で保護されているが、母親は高齢のため妊娠・出産の適齢期を過ぎている[1]

日本大阪大学大学院医学系研究科の研究者らによる国際チームは2022年、キタシロサイのiPS細胞から卵子や精子のもととなる始原生殖細胞様細胞(PGC様細胞)の作製に成功したと発表した[7]。研究チームは5年をメドに、これを卵子として育成して、凍結保存されている精子と体外受精させ、ミナミシロサイ代理母として出産させ、キタシロサイの完全絶滅の回避を目指す計画である[1]。2024年2月に体外受精に成功した。

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脚注

参考文献

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