キュサック＝フォール＝メドック

キュサック＝フォール＝メドック（フランス語: Cussac-Fort-Médoc）は、フランス南西部、ヌーヴェル＝アキテーヌ地域圏ジロンド県のコミューン。

キュサック＝フォール＝メドック Cussac-Fort-Médoc
村の中心部 紋章
行政
国	フランス
地域圏 (Région)	ヌーヴェル＝アキテーヌ地域圏
県 (département)	ジロンド県
郡 (arrondissement)	レスパール＝メドック郡
小郡 (canton)	南メドック小郡
INSEEコード	33146
郵便番号	33460
市長（任期）	Dominique Fedieu （2020年-2026年）
自治体間連合 (fr)	Médoc Estuaire
人口動態
人口	2 372人 （2021年）
人口密度	132人/km2
住民の呼称	Cussacais, Cussacaises[1]
地理
座標	北緯45度06分52秒 西経0度43分51秒
標高	最低:0m 最高:29m
面積	18.01km2
キュサック＝フォール＝メドック Cussac-Fort-Médoc
公式サイト	www.cussac-fort-medoc.fr

地理

ジロンド川河口左岸のメドック地方にあり、対岸にはブライがある。

ボルドー都市圏の辺縁部^[2][3]。

年間平均気温は13.2℃、年間降水量は884 mm（1971 - 2000年の平均）^[4]。

海岸の景観・生態系保護のために開発を制限する海岸法(loi littoral)の適用地域に含まれる^[5]。

2018年時点の土地利用を見ると、永年性作物の栽培地が32.6%、牧草地が12.6%でこれら各種の農地が計53%、また森林が9.7%、都市化地域が6.7%などとなっている。農地は1990年の56.6%から減少している^[6]。

歴史

ルイ14世の代である1689年、メドック砦の建設が始まっている^[7]。メドック砦は湿地帯に新たに建設されたもので、対岸のブライで既存の市壁を利用して建てられたブライ城塞、2つの間の川の砂洲に新たに設けられたパテ砦とともに、ジロンド川を横切る約3キロメートルの"Verrou de l'Estuaire"（河口の防衛線）を構成し、上流のボルドーを守る拠点とされた^[8][9][10]。

人口

1793年	1846年	1866年	1886年	1906年	1926年	1946年
1 008	1 095	1 210	1 309	1 244	905	870

1968年	1975年	1982年	1990年	1999年	2007年	2012年	2017年
792	824	1 101	1 318	1 355	1 743	2 071	2 240

出典: 1793-1946^[11], 1968-2017^[12]

経済

ボルドーワインの産地で、オー・メドック、サン＝ジュリアンAOCの区域がある。

文化遺産

史跡・記念物

• サンフォリアン教会^[13]
• Château La Chesnaye-Sainte-Gemme（シェネ＝サン＝ジェムの城）^[14]
• メドック砦（fort Médoc） - ブライ城塞やパテ砦などとともにユネスコ世界文化遺産の「ヴォーバンの防衛施設群」に登録されている^[8]。
• ボーモン城^[15]
• ラネッサン城^[16]およびワイン蔵^[17]、農場^[18]、厩舎^[19]、給水塔^[20][21]
• ベルノン城^[22]

• 
  メドック砦から見たジロンド川
• 
  土地利用・道路地図（2018年）
• 
  サンフォリアン教会
• 
  Château La Chesnaye-Sainte-Gemme
• 
  メドック砦の王の門
• 
  メドック砦の監視所
• 
  メドック砦（中央下部）、ブライ城塞、パテ砦の絵図

姉妹都市

• 佐賀市、日本 - 旧三瀬村における観光牧場開発をきっかけに同村とキュサックの間で1988年に姉妹村として提携、市町村合併後も継承。隔年で中学生の相互訪問による交流が行われている^[23]。