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クサアジ科

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クサアジ科
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クサアジ科学名Veliferidae)は、アカマンボウ目に所属する魚類の分類群の一つ。底生魚であるクサアジヒメクサアジのみ、2属2種が記載される[1]。科名の由来は、ラテン語の「velum(帆)」と「fero(持つ)」から[2]

概要 クサアジ科, 分類 ...
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分布・生態

クサアジ科の魚類はいずれも海水魚で、インド洋から西部太平洋にかけての温暖な海に分布する[1]海底付近を遊泳して生活する底生性の魚類であり、沿岸域から大陸棚大陸斜面あるいは海嶺を主な生息範囲とする[2]

ごくまれに底引き網混獲されるが[3]、本科魚類の生態についてはほとんどわかっていない。

形態

クサアジ科の仲間は体高が高く、著しく左右に平たい側扁した体型をもつ[1]。クサアジは最大で全長40cm、ヒメクサアジは28cmにまで成長する[2]。歯をもたない。浮き袋は後方で二股に分岐し、後端の位置は肛門を大きく越える[1]

背鰭と臀鰭の基底は長く、棘条(真の棘条ではない)と軟条を合わせてそれぞれ32-44本および25-35本の鰭条で構成される[1]。クサアジは全体的に長い背鰭鰭条をもつ一方、ヒメクサアジは第6鰭条のみが伸長し、両者の鑑別点の一つとなっている[3]。腹鰭は7-9軟条で、棘条様の鰭条をもたない。鰓条骨は6本、椎骨は33-34個[1]

分類

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Veronavelifer sorbinii の想像図。本種はヒメクサアジ属と近縁の絶滅種で、イタリア北部の地層から化石が出土している[1]

クサアジ科にはNelson(2016)の体系において2属2種が認められている[1]イタリアおよびデンマークにおける始新世地層から、ヒメクサアジ属に近縁の Veronavelifer 属、Palaeocentrotus 属の化石が見つかっている(後者は独自のとして分類される)[1]

出典・脚注

参考文献

外部リンク

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