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ケムズリー子爵
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ケムズリー子爵(英: Viscount Kemsley)は、イギリスの子爵、貴族。連合王国貴族爵位。新聞『サンデー・タイムズ』などに影響力のあった実業家ゴーマー・ベリーが1945年に叙位されたことに始まる。
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歴史
実業家ゴーマー・ベリー(1883-1968)は、のちに『サンデー・タイムズ』や『デイリースケッチ』などに影響力を及ぼした人物である[1]。ゴーマーの兄に初代キャムローズ子爵ウィリアム・ベリーがいる。
ベリー兄弟率いる新聞紙面の論調としては、ポピュリズムに走りがちなビーヴァーブルック男爵(『デイリー・エクスプレス』)、ロザミア子爵(『デイリー・メール』)の各新聞と違い、一貫して政府を支持し、保守本流を支えるスタンスだった[2]。そのため保守党のスタンリー・ボールドウィン首相と親しく、まず兄の方が1929年にキャムローズ男爵に叙されている[2]。ゴーマーの方も爵位面での上昇があり、1928年に連合王国準男爵位の(バッキンガム州ドロップモアの)準男爵(Baronet, of Dropmore, in the County of Buckinghamshire)に叙されている[3][4]。続いて1936年、連合王国貴族としてバッキンガム州ファーナム・ロイヤルのケムズリー男爵(Baron Kemsley, of Farnham Royal in the County of Buckingham)に陛爵した[3][5][2]。なお、叙爵の手続き中に国王代替わりがあったため、爵位の発令がジョージ5世、授与がエドワード8世という珍しい形となった[2]。さらに1945年、バッキンガム州ドロップモアのケムズリー子爵(Viscount Kemsley, of Dropmore in the County of Buckingham)に昇叙している[3][6]。彼ののちは、その息子のジョフリーが爵位を相続した。
2代子爵ジョフリー(1909-1999)は一族の新聞事業を継承して活動したほか、バッキンガム選挙区選出の庶民院議員を務めた[3]。
その息子である3代子爵リチャード(1951-)がケムズリー子爵家現当主である。
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現当主の保有爵位/準男爵位
現当主である第3代ケムズリー子爵リチャード・ベリーは、以下の爵位を有する。
- 第3代バッキンガム州ドロップモアのケムズリー子爵(3rd Viscount Kemsley, of Dropmore in the County of Buckingham)
(1945年9月12日の勅許状による連合王国貴族爵位) - 第3代バッキンガム州ファーナム・ロイヤルのケムズリー男爵(3rd Baron Kemsley, of Farnham Royal in the County of Buckingham)
(1936年2月3日の勅許状による連合王国貴族爵位) - 第3代(バッキンガム州ドロップモアの)準男爵(3rd Baronet, of Dropmore, in the County of Buckinghamshire)
(1928年1月25日の勅許状による連合王国準男爵位)
ケムズリー子爵(1945年)
- 初代ケムズリー子爵ジェイムズ・ゴーマー・ベリー (1883–1968)
- 第2代ケムズリー子爵ジョフリー・ライオネル・ベリー (1909–1999)
- 第3代ケムズリー子爵リチャード・ゴーマー・ベリー (1951 - )
爵位の法定推定相続人は、現当主の息子であるルーク・ゴーマー・ベリー(1998-)閣下。
系図
初代ケムズリー子爵ジェイムズ・ゴーマー・ベリー (1883–1968)[7]
脚注
関連項目
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