コクリア・ロゼア

コクリア・ロゼア（Kocuria rosea）は放線菌門放線菌綱放線菌目マイクロコッカス科コクリア属の種の一つであり、グラム陽性の真正細菌である。カタラーゼ陽性およびオキシダーゼ陽性で、球菌の形状をしており、25〜37 °Cで最もよく成長する偏性好気性菌である。 K. roseaは、免疫力が低下している人間に対して尿路感染症を引き起こす^[21]。

コクリア・ロゼア
分類
ドメイン : 細菌 Bacteria 門 : 放線菌門 Actinobacteria 綱 : 放線菌綱 Actinobacteria 目 : 放線菌目 Actinomycetales 科 : マイクロコッカス科 Micrococcaceae 属 : コクリア属 Kocuria 種 : コクリア・ロゼア Kocuria rosea
学名
Kocuria rosea (Flügge 1886[1]) Stackebrandt et al. 1995[2][3]
タイプ株
ATCC 186[4] CCM 679[5] CCUG 4312[6] CIP 71.15 DSM 20447[7] IEGM 394[8] IFO 3768[9] JCM 11614[10] LMG 14224[11] NBRC 3768[12] NCTC 7523[13] NRRL B-2977[14] VKM B-1823
シノニム
Pelczaria aurantia Poston 1994[15][16] Deinococcus erythromyxa (ex Chester 1901) Brooks and Murray 1981[17] Micrococcus roseus （バシオニム） Flügge 1886[1] (Approved Lists 1980[18]) Kocuria erythromyxa (Brooks and Murray 1981[17]) Rainey et al. 1997[19][20]

代謝

K. roseaは、マラカイトグリーン、アゾ染料、トリフェニルメタン、およびその他の工業用染料を生分解できる^[22]。これは、通常であれば自然に分解されるのに著しく長い時間を要するであろう染料を分解する潜在的な手段として関心を持たれている。また、ケラチンを加水分解するケラチナーゼを産生する能力があり、ケラチンを生分解できることもしられている^[23]。