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コハク酸

カルボン酸のひとつ ウィキペディアから

コハク酸
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コハク酸琥珀酸、コハクさん、succinic acid)は、構造式 HOOC-(CH2)2-COOH で表されるカルボン酸の一種。はじめコハク乾留により見つかったためにこの名がついた。英名のsuccinic acidはラテン語のsuccinum(コハク)に由来する。

概要 コハク酸, 識別情報 ...
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沿革

琥珀を破砕し、砂浴で蒸留することで得られた。外用薬としてリウマチに、内服薬として淋病に用いられていた。

現在は食品産業で用いられる。全生産量は16,000-30,000tと推定されており、年10%ずつ増加している[2]

生化学・化学

クエン酸回路を構成する化合物のひとつで、コハク酸デヒドロゲナーゼによって酸化されフマル酸となる。このときに使われる補酵素FAD

コハク酸 + FAD → フマル酸 + FADH2

コハク酸のジエチルエステルはシュトッベ縮合の基質となる。

用途

類に含まれるうま味物質である。うま味を感じさせる作用は、コハク酸ナトリウムの方が高い。医薬品の賦形剤としてpH調整に[3]調味料として食品に用いられる他、メッキなどの工業用にも用いられる。また炭酸ガスを発泡する入浴剤の成分でもある[4]

アルコール発酵の副産物でもあり、ワインやビールに塩味・苦味・酸味を与える[5]

製造法

要約
視点

一般的に石油から作られるが、2022年現在は生物由来のバイオコハク酸の研究開発が進んでいる[6]

水素添加法

無水マレイン酸に水素添加して製造する。最も一般的なやり方[7]

接触付加法

アセチレン一酸化炭素、水を高温(80〜250℃)、高圧(30〜500atm)で反応させる。対アセチレン収率は80%程度[7]

(Co(CO)4)2を触媒とした均一液相反応である。

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安全性

高濃度では可燃性で、腐食性があり薬傷を引き起こす。

食品添加物サプリメントとしてFDAに認可されている[8]

出典

関連項目

外部リンク

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