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コリンティア県

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コリンティア県(コリンティアけん、ギリシア語: Κορινθία / Korinthía)は、ギリシャペロポネソス地方を構成する行政区(ペリフェリアキ・エノティタ)のひとつ。県都はコリントス

コリンティア県
Περιφερειακή ενότητα Κορινθίας
測地系: 北緯37度55分 東経22度45分
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「コリンシア県」「コリントス県」などとも表記される。

地理

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シキオナのΚρυονέρι地区から見たコリンティアコス湾の夜景。奥はコリントス。(撮影:DiGi

位置・広がり

広域自治体としてのペロポネソス地方の北東部に位置する県である。県都コリントスは、首都アテネから西へ約70km、州都トリポリから東北へ約68km、パトラから東南東へ約110kmの距離にある。

地理的なペロポネソス半島の北東部にあたり、北はコリンティアコス湾イオニア海)に、東はサロニコス湾エーゲ海)に面している。コリンティアコス湾とサロニコス湾の間の狭隘なコリントス地峡でギリシャ主要部(ステレア・エラダ)と接続している。コリントスの町の約4km東には、イオニア海とエーゲ海を繋ぐコリントス運河がある。

西はアハイア県西ギリシャ地方)、北東は西アッティカ県アッティカ地方)と、南はアルゴリダ県およびアルカディア県とにそれぞれ接している。

地勢

コリンティア県の北部および東部の海岸部の土地は、主に牧草地農地である。県内の他の地域は主に山地となっている。県西部には最高峰のキリニ山がそびえ、南西部には県内最大のスティムファリア湖英語版(古名: ステュムパロス湖)がある。

主要な都市・集落

人口5000人以上の都市・集落には以下がある(人口はいずれも2001年国勢調査)。

  • コリントス(コリントス市) - 29,787人
  • ルトラキ英語版(ルトラキ=アイイ・テオドリ市) - 13,239人
  • キアト英語版(シキオナ市) - 9,743人
  • アイイ・テオドリ英語版(ルトラキ=アイイ・テオドリ市) - 5,960人
  • クシロカストロ英語版(クシロカストロ=エヴロスティナ市) - 5,618人

コリンティア県はアテネを中心とする大都市圏の一部として人口が増加しており、最東部のアイイ・テオドリなどの町はアテネの衛星都市とみなされている。

気候

コリンティア県の海岸部は、夏の気温が高く冬も温暖な気候であり、一方山間部では、冬に降雪が見られる気候である。

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歴史

近代・現代

主要道路が初めて舗装されたのは19世紀から20世紀にかけてであり、20世紀の中ごろから終わりにかけては、他の地域と同じように、農業人口の大都市への流出が発生した。また、1960年代には、コリントス-アテネ間に高速道路が建設され、コリンティア県の産業は急激に成長した。

2006年には大規模なダムが建設され、2007年には山火事による被害を受けた。

行政区画の変遷

ギリシャ独立後の1833年、アルゴリド・コリンティア県 (Argolis and Corinthia Prefecture) が設置され、ナフプリオ(現アルゴリダ県)に県庁が置かれた。この県(ノモス)は、現在のコリンティア県およびアルゴリダ県の領域と、現在ピレウス県に含まれるイドラ島スペツェス島英語版キティラ島を含んでいた。

1836年、地方制度改革によりノモスが廃止された際、アルゴリドコリンティア県は北のコリンティアと南のアルゴリダの行政区(Διοίκηση)に分割された。1845年の改革でノモスが復活し、アルゴリドコリンティア県が再設置されるが、1899年に分割されてコリンティア県Νομός Κορινθίας)とアルゴリダ県が誕生した。両県は1909年に再統合、1949年に再分割された。

2011年1月1日、ギリシャの地方制度改革にともない、自治体としての県(ノモス、νομός)は廃止され、ペリフェリア(地方)に属する行政区(περιφερειακές ενότητες / : peripheral unit)となった。

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社会

経済・産業

コリンティア県の経済は主に販売業サービス業製造業観光業農業から成り立っている。

県北部および東部にあたる海岸部の平野部では、オリーブブドウトマトなどが生産されている。

人口

1980年代には隣接するアルカディア県の人口を抜いた。ペロポネソス地方の5県のうちでは、メッシニア県に次ぐ人口を有する。

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行政区画

要約
視点

市(ディモス)

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コリンティア県

コリィンティア県Περιφερειακή ενότητα Κορινθίας)は、以下の自治体(ディモス、市)から構成される。人口は2001年国勢調査時点。

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旧自治体(ディモティキ・エノティタ)

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コリンティア県(1999年 - 2010年)

カリクラティス改革(2011年1月施行)以前の広域自治体(ノモス)としてのコリンティア県Νομός Κορινθίας)は、以下の基礎自治体(ディモス)から構成されていた。改革後、旧自治体は新自治体(ディモス)を構成する行政区(ディモティキ・エノティタ)となっている。

下表の番号は右図と対応している。「政庁所在地」欄で太字になっているものは、新自治体の政庁所在地となったものを示す。

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交通

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キアト駅
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国道8A号線のコリントス出口付近
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コリントス運河

県北東部のコリントス地峡は、アテネを含むギリシャ中部とペロポネソス半島とを結ぶ陸上交通の要衝であり、幹線鉄道・道路が県内を通過している。また、コリントス地峡を掘り抜いたコリントス運河は、海上交通に便宜をもたらしている。

鉄道

道路

アテネからコリントスを経由してパトラに至る国道8・8A号線、コリントスからペロポネソス半島を縦断してカラマタに至る国道7号線および高速道路A8号線が幹線に当たる。コリンティアコス湾に沿って県域を横断する国道8・8A号線は、アイイ・テオドリ、コリントス、キアト、クシロカストロなど、主要な市街や集落を結んでいる。

国道8A号線の一部は高速道路として供用されており、アテネを起点にペロポネソス半島北海岸・西海岸の都市を結んで建設中の高速道路 Olympia Odos(A8号線)に組み込まれる予定である。

高速道路
国道
欧州自動車道路

港湾・水上交通

港湾
  • コリントス港
運河
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文化・観光・施設

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古代コリントスの遺跡

古代コリントスの遺跡

その他

関連項目

外部リンク

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