ゴフィン (小惑星)

ゴフィン(1722 Goffin)は、小惑星帯の中央付近にある岩石質の小惑星である。直径は、約10.3 kmである。

ゴフィン 1722 Goffin
分類	小惑星
軌道の種類	小惑星帯[1]
発見
発見日	1938年2月23日[2]
発見者	ウジェーヌ・デルポルト[2]
軌道要素と性質 元期:2017年9月4日 (JD 2,458,000.5)
軌道長半径 (a)	2.5135 AU[2]
近日点距離 (q)	2.3902 AU[2]
遠日点距離 (Q)	2.6369 AU[2]
離心率 (e)	0.0491[2]
公転周期 (P)	3.99 年（1,456 日）[2]
軌道傾斜角 (i)	5.4668°[2]
近日点引数 (ω)	283.20°[2]
昇交点黄経 (Ω)	168.12°[2]
平均近点角 (M)	42.038°[2]
物理的性質
直径	10.290±0.118[3] 10.44 km (taken)[1] 10.442 km[4] 10.446±0.130 km[5]
自転周期	28.8±1.0 h[注釈 1] 31 h[6]
スペクトル分類	S(est.)[6] · S[1] B–V = 0.890[2]
絶対等級 (H)	12.18[1][4][5][注釈 1] · 12.30[2] · 12.34[6]
アルベド（反射能）	0.2175[4] 0.2191±0.0165[5] 0.224±0.041[3]
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1938年2月23日にベルギーの天文学者ウジェーヌ・デルポルトがユックルにあるベルギー王立天文台で発見した^[7]。後に、ジャン・メーウスの提案で、ベルギーのアマチュア天文学者エドウィン・ゴフィンに因んで命名した^[8]。

軌道と分類

ゴフィンは、太陽から2.4-2.6天文単位の軌道を3年12カ月（1,456日）かけて公転している。軌道離心率は0.05、黄道に対する軌道傾斜角は5°である^[2]。観測弧は、公式な発見に6日間遡る^[7]。

物理的性質

最も一般的なスペクトル型の1つであるS型小惑星と推定されている^[1][6]。

光度曲線

ゴフィンの最初の光度曲線は、1984年10月にテキサス大学オースティン校で、アメリカ合衆国のアマチュア天文学者リチャード・ベンゼルが得た。これにより、自転周期31時間で光度が0.63等級変化する結果が得られた^[6]。一方、チェコのオンドジェヨフ天文台の天文学者ペトル・プラヴェツとw:Adrián Galádは、ビンゼルの測光観測の結果を用いて、自転周期28.8時間、光度変化0.6等級という結果を得た。

直径とアルベド

アメリカ航空宇宙局の広視野赤外線探査機(WISE)及びその後継のNEOWISEミッションによる観測によると、ゴフィンの直径は10.29km、表面のアルベドは0.224であり^[3]、暫定的に公表されていた10.446 kmという値に取って代わった^[5]。Collaborative Asteroid Lightcurve Link(CALL)は、2012年にプラヴェツが改定したWISEのデータを採用し、アルベドを0.2175、直径を10.442 kmとした^[1][4]。

命名

小惑星の軌道に関する素晴らしい計算をしたベルギーのアマチュア天文学者エドウィン・ゴフィン（1950年-）の名前に因んで命名され、仮符号もイニシャルに因んで1938 EGとされた^[8]。命名の公式な引用は、小惑星センターから1982年4月8日に公表された(M.P.C. 6832)^[9]。