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シモエドサウルス

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シモエドサウルス
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シモエドサウルス学名Simoedosaurus[1]は、主に北アメリカ大陸ヨーロッパおよび西アジア暁新統から化石が産出する、絶滅した爬虫類[2]北半球に分布した淡水棲の爬虫類であるコリストデラ類に属する[1]。タイプ種Simoedosaurus lemoineiのみを含む単型の属であり、かつて分類されていた種S. dakotensisは2022年に新属コスモドラコ英語版属として独立した[3]

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生態

シモエドサウルスは完全に水棲の生態へ特化した捕食動物であった。チャンプソサウルスは産卵のために上陸した可能性があるものの、他のコリストデラ類は卵胎生であったことが知られている[4]。シモエドサウルスは吻部が長い他のコリストデラ類と比較して顎が太くかつ強靭であり、より大型の獲物を食餌対象に取ることが可能であったことが示唆される[5]

他のネオコリストデラ類と同様にシモエドサウルスには鼻甲介が存在し、冷たい水の中でも生存できる体温調節能力を有していたことが示唆される[6]

時代と分布

シモエドサウルスの最初期の化石はサスカチュワン州の下部暁新統から産出している。本属は北アメリカにおいて後期暁新世まで存続し、またフランスの上部暁新統からも発見されている。最も新しい化石はカザフスタン始新統から産出している[7]ボレアロスクスのようなブレビロストレス類が知られる化石産地からも産出しているが、ワニとの間で競争があったか、あったとすればそれがどの程度のものであったかは定かでない[8]

シモエドサウルスは北アメリカのチャンプソサウルスと特に近縁でなく、前期白亜紀のアジアに生息したチョイリアイケコサウルスと近縁とされる。白亜紀末の大量絶滅をきっかけとしてアジアから北アメリカへ移入した属である可能性があるが、アジアの上部白亜系でコリストデラ類の化石が知られていないため、これは古地理学的推測の域を出ない[9]

出典

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