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シュガーダーク 埋められた闇と少女
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『シュガーダーク 埋められた闇と少女』(シュガーダーク うめられたやみとしょうじょ)は、新井円侍による日本のライトノベル。イラストはmebaeが担当している。角川スニーカー文庫(角川書店)より2009年12月に刊行された。また『ザ・スニーカー』(角川書店)にて2月号から連載されていた。第14回スニーカー大賞大賞受賞作。
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ストーリー
冤罪で逮捕、終身刑を言い渡され、服務期間中の労役として共同霊園(マス・グレイブ)での墓穴掘りを命じられた元歩兵の少年・ムオルは、ある夜、墓地で墓守と名乗る少女・メリアと出会う。不思議な雰囲気を持つ彼女に次第に惹かれていくムオル。そんなある日出会った謎の子供・カラスは、ムオルが掘っている墓穴は「ザ・ダーク」を埋葬するためのものだという。
登場人物
- ムオル・リード
- 本作の主人公。囚人5722号。冤罪で逮捕された囚人で、共同霊園での墓穴掘りを命じられている。逮捕されるまでは塹壕を掘りながら戦場を進む歩兵『戦場モグラ』だった。
- メリア・マス・グレイブ
- 本作のヒロイン。鳶色の長い髪と、澄んだ碧眼を持つ美しい少女。14歳。共同霊園の墓守り。
- カラス
- ある日突然ムオルの前に現れた子供。中性的な顔立ちをしており、性別は不明。「カラス」というのは偽名であり、ムオルも彼には「モグラ」と名乗っている。
- ダリベードル
- 共同霊園の管理人。ムオルに墓穴掘りを命じる。
- マリア
- 共同霊園の前・墓守り。メリアが姉のように慕っていた人物。死ねない痛みを苦とし、太陽の光を浴びて自殺した。
用語
- ザ・ダーク
- 死なずの怪物。
- 共同霊園(マス・グレイブ)
- ザ・ダークを埋葬するための場所。ザ・ダークと同じく、一般人には知られていない。
- 墓守り
- 体の中にザ・ダークを入れた人間のこと。
評価
第14回スニーカー大賞にて大賞を受賞した(受賞時のタイトルは「SUGAR DARK―Digger&Keeper―」)[1]。同賞で審査員を務めた安井健太郎、岩井恭平、THORES柴本は本作について以下のように評している。
安井健太郎 - 全体的に色彩が暗く、地味であるが、緻密な筆で描かれた世界観がすばらしい。まだ雑ではあるが、登場人物の描写にも光るものがある。
岩井恭平 - 1つの完成された作品といえます。物語の導入部から結末まで、独自の世界観を一貫させてくれたし、読み手を引きずり込んでくれました。世界の背景や登場人物が置かれた状況のヒントを読者に少しずつ与えてくれた上で、ラストに意外性を残す構成も秀逸。今後の改稿作業で、これ以上どうやって完成度を高めるか編集部ととことんケンカしてほしい作品。
THORES柴本 - 読みやすく面白かったです。正直、個人的にとても好みの作品です。あえて言うなら万人向けではないのが難点でしょうか。 謎めいた世界、奇怪な人物達、墓地という閉鎖的な舞台でありながら奇妙な不思議さに引き込まれました。絵的な派手さはありませんでしたが、描写が丁寧でイメージが湧きました。 — 出典:[2]
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既刊一覧
小説
- 新井円侍(著)・mebae(イラスト) 『シュガーダーク 埋められた闇と少女』 角川書店〈角川スニーカー文庫〉、2009年12月1日初版発行(11月28日発売[3])、ISBN 978-4-04-474804-3
漫画
- 新井円侍(原作)・mebae(キャラクター原案)・大岩ケンジ(作画) 『シュガーダーク 埋められた闇と少女』 角川書店〈角川コミックス・エース〉、全4巻
- 2010年10月30日発売[4]、ISBN 978-4-04-715556-5
- 2011年3月2日発売[5]、ISBN 978-4-04-715640-1
- 2011年8月2日発売[6]、ISBN 978-4-04-715750-7
- 2012年3月1日発売[7]、ISBN 978-4-04-120122-0
朗読CD
脚注
外部リンク
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