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ジェリー・バトラー

アメリカのシンガーソングライター (1939-2025) ウィキペディアから

ジェリー・バトラー
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ジェリー・バトラー・ジュニア(Jerry Butler Jr.、1939年12月8日[1] - 2025年2月20日)はアメリカ合衆国ミシシッピ州サンフラワー生まれのソウルミュージック歌手ソングライター

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バトラー

インプレッションズの初代リード・シンガーとしても知られる。その後ソロとして独立し、「ネバー・ギブ・ユー・アップ」などのヒット曲をリリースした。1991年にロックの殿堂入り。

政治家としても活動しており、1985年にイリノイ州クック郡の委員に当選し、健康・厚生と建設の委員を歴任した。

来歴

要約
視点

貧しい家庭に生まれ、シカゴ集合住宅で育った。少年期は、音楽と教会が人種差別や不公平に囲まれた環境における救いだった。教会の合唱団でカーティス・メイフィールド[2]と出会い、ゴスペル・カルテットを結成した。その後6人組のルースターズとなり、カーティスがギターを担当した。後にグループはインプレッションズになった。サム・クック、ソウル・スターラーズ、ファイヴ・ブラインド・ボーイズ・オブ・ミシシッピ英語版、ピルグリム・トラヴェラーズなどにあこがれて音楽産業に入った。[3]また、弟ビリー・バトラーも音楽業界に入り、バトラーのバンドでギターを弾いて全国ツアーを行っている[4]

彼は"フォー・ユア・プレシャス・ラブ"を書き、Vee-Jayでインプレッションズと録音、1958年に発売した。初ヒットでゴールド(50万枚)になった。またバトラーは、オーティス・レディング[5]と『アイヴ・ビーン・ラヴィング・ユー・トゥー・ロング』を1965年に共作している。

ソロとして独立後は、"ヒー・ウィル・ブレイク・ユア・ハート"(1960)などのヒットを出した。これらは仲間のメイフィールド[6]が書き、ハーモニーでも参加した。[1]

黒人版アンディ・ウィリアムズとも目されたバトラーは、

  • 『ムーン・リバー』(1961)[7]もヒットさせた。
  • 『メイク・イット・イージー・オン・ユアセルフ』(バカラック作曲),
  • レット・イット・ビー・ミー』 (1964)(ベティ・エヴェレット英語版とのデュエット),
  • 『Ain't Understanding Mellow』(withブレンダ・リー・イーガー英語版、白人歌手のブレンダ・リーとは別人),

やがてバトラーはフィラデルフィアのギャンブル&ハフと組み、ヒットを連発する。「ネバー・ギブ・ユー・アップ」はビルボードHot 100の20位、「Hey, Western Union Man」はビルボードの「R&Bチャートの1位」を記録した。

『オンリー・ザ・ストロング・サーバイブ』(1969)はポップでもヒットし、ノーザン・ソウルの有名曲になった。

モータウンでは1976年、1977年にPDウィルソンと二枚のアルバムを制作した[8]トニー・オーランドとドーンはバトラーの"ヒー・ウィル・ブレイク・ユア・ハート"を、1975年に"ヒー・ドント・ラブ・ユー"としてカバー、大ヒットしてビルボード・ホット100の1位になった。[3]

また、1981年にディーディー・シャープ・ギャンブルのアルバムDee Deeからのシングル"ブレイキング・アンド・エンタリング"が「ダンス・チャート」で4週間1位になった。[9]

政治家として

バトラーは政治家に転身し、85年に民主党からクック郡ボード・オブ・コミッショナーに就任した。彼は政治家をする傍らツアーもしている。政治では2008年にクック郡ボード・オブ・コミッショナーとして、消費税・増税を実施した。また、彼はDoo Wop 50Rock Rhythm and Doo Wopなどで司会を務めている。

1991年にインプレッションズのメンバーとしてかつての仲間たちとロックの殿堂入り。[3]ブルース・ロックの人気バンドザ・ブラック・キーズはバトラーの"Never Give You Up"を2010年のアルバムBrothersでカバーした。

「ソロ活動についてもロックの殿堂入りさせるべきだ」と主張する音楽評論家が後を絶たない。その後、バトラーは2018年に退任するまで、クック郡ボード・オブ・コミッショナーを務めた[10]。彼はツアーに同行したバック・シンガーの一人であるアネットと結婚し、シカゴで暮らしている。

晩年はパーキンソン病を患っており、2025年2月20日の夜に自宅で死去。85歳没[11][12]

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ディスコグラフィ

さらに見る 年, シングル ...
  • *の部分はR&Bチャートが無かった時期

アルバム 

  • 1962 Moon River (Vee-Jay 1046)
  • 1963 He Will Break Your Heart (Vee-Jay 1029)
  • 1963 Folk Songs (Vee-Jay 1057)
  • 1964 Need to Belong (Vee-Jay 1076)
  • 1967 The Soul Artistry of Jerry Butler (Mercury 21105)
  • 1969 The Soul Goes On Mercury (SR 61171)
  • 1969 Ice On Ice (Mercury 61234)
  • 1970 You And Me (Mercury 61269)
  • 1971 Jerry Butler Sings Assorted Sounds (Mercury 61320)
  • 1971 The Sagittarius Movement (Mercury 61347)
  • 1973 Power of Love (Mercury 689)
  • 1974 Sweet 16 (Mercury 1006)
  • 1977 Thelma & Jerry (モータウン、635 471)
  • 1978 It All Comes Out (モータウン、7892)
  • 1978 Two to One (モータウン、12092)
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関連項目

脚注/参照

洋書

外部リンク

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