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ジョン・ファウルズ
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ジョン・ファウルズ(John Fowles、1926年3月31日-2005年11月5日)は、イギリスの小説家、エッセイスト。
生涯
ファウルズは、イギリスエセックス州にある町リー・オン・シーで、葉巻商人のロバート・J・ファウルズと、教師のグラディス・リチャードの子として生まれた[1]。ベッドフォード校およびオックスフォード大学で、フランス語とドイツ語を学び、卒業後はフランス、ギリシアおよび英国で教師として働いた。
1963年に処女作である『コレクター』を上梓すると、教職を辞し、作家としてのキャリアを出発した。1968年には、ドーセットに移り住み、そこを舞台として『フランス軍中尉の女』を書き始めた。同年、「コレクター」よりも前に書いた長編小説『魔術師 (The Magus)』を脚色し直し映画化した。この作品はギリシアでの経験を元にしたものであったが、映画作品としては失敗した。
『フランス軍中尉の女 (The French Lieutenant's Woman)』は、1981年にイギリスの劇作家ハロルド・ピンター(2005年にノーベル文学賞受賞)により映画化され、アカデミー賞にもノミネートされた。なお最もよく知られているノンフィクション作品に、哲学考察を通し、アフォリズム形式で20世紀文明論として描いた『アリストス The Aristos』がある。
ファウルズは多数の批評家から、イギリス文学におけるポストモダニズムの父と捉えられている[2]。『タイムズ』紙は2008年に、1945年以降のもっとも重要な英国の作家50人の一人にファウルズの名を挙げている[3]。
最初の妻エルザベスは1990年に死去したため彼女が死んでからの1年間は作家活動に影響を及ぼし執筆も行わなかったという[4]。
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作品
- 「コレクター The Collector 」(1963)
- 「アリストス The Aristos 」(1964)
- 小笠原豊樹訳、パピルス、1992年
- 「魔術師 The Magus 」(1965)
- 「フランス軍中尉の女 The French Lieutenant's Woman 」(1969)
- 沢村灌訳、サンリオ、1982年
- 「黒檀の塔 The Ebony Tower 」 (1974)
- 「ダニエル・マーチン Daniel Martin 」(1977)
- 沢村灌訳、サンリオ(全2巻)、1986年
- The Tree (1979)
- Mantissa (1982)
- 「マゴット A Maggot 」(1985)
- Wormholes - Essays and Occasional Writings (1998)
- The Journals - Volume 1・2 (2003-2006)
作家・作品論
- 高桑美子 『ジョン・ファウルズを読む』 大阪教育図書、2008年
- 板倉厳一郎 『魔術師の遍歴 ジョン・ファウルズを読む』 松柏社、2005年
- チャールズ・ガラード『ジョン・ファウルズの小説と映画 小説と映像の視点』
- 江藤茂博監訳、中村真吾ほか共訳、松柏社、2002年
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出典
外部リンク
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