トップQs
タイムライン
チャット
視点

ジルコン

ジルコニウムのケイ酸塩鉱物 ウィキペディアから

ジルコン
Remove ads

ジルコンzircon[4])とは、化学組成 ZrSiO4で表される、ジルコニウムケイ酸塩鉱物である。結晶系正方晶系を取る。ヒヤシンス鉱風信子鉱風信子石とも言う。

Thumb
ジルコンサンド
Remove ads

産出地

火成岩中に微小な結晶として、ジルコンは地球上で広く産する。風化や変質に強い鉱物なので、砕屑粒子として、砂岩などの堆積岩にも広く見られ、 これをジルコンサンド英語版などと呼ぶ[5]。また、それらが変成した岩石にも含まれる。

オーストラリアジャックヒルズ英語版で、地球最古の鉱物として見つかっている[6]

性質・特徴

ジルコンは、通常、ZrSiO4に近い化学組成を持つ。比重は 3.9 - 4.7、モース硬度は 7.5である。純粋な物は無色だが、不純物や結晶欠陥によって着色している場合がある。

ところで、ジルコニウムは第4族元素の1つであり、さらに、同じ第4族元素のハフニウムとは金属結合半径やイオン半径が近い。地球の地殻での濃度はジルコニウムの方が多いものの、ハフニウムも地殻中に存在する。このため、ジルコニウムの一部はハフニウムにより置き換えられ易い。特に、ハフニウムの割合が多い鉱物は、ハフノン(HfSiO4)と呼ばれる。

また、天然に産出したジルコンは、微量成分として希土類元素や、ウラントリウムなどを含む。ウランやトリウムを多く含む場合は、これらの原子核が崩壊した際に発生した放射線による損傷で、メタミクト化現象英語版が起きている場合がある。

用途・加工法

ジルコンは、ウラン、トリウムに富み、に乏しいので、ウラン・鉛法あるいはトリウム・鉛法放射年代測定の対象鉱物として重要である。フィッショントラック法による年代測定にも広く用いられる。

また、無色透明のジルコンはダイヤモンド類似石として、古くから装飾用の宝石として用いられている。ただし、合成品のキュービックジルコニアとは組成が異なる。

ジルコングループ

  • ハフノン - HfSiO4
  • stetindite - Ce4+SiO4
  • トール石(thorite) - ThSiO4
    • トロゴム石(thorogummite) - Th(SiO4)1-x(OH)4x
      今日では水和・変質したトール石とされ、鉱物種としては否定されている。
  • ジルコン(zircon) - ZrSiO4

出典

参考文献

関連項目

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads