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スウワッセア

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スウワッセア学名Suuwassea)は、アメリカ合衆国モンタナ州カーボン郡南部に位置する後期ジュラ紀モリソン層から発見された、ディクラエオサウルス科に属する竜脚下目恐竜の属。化石は1999年から2000年にかけての一連の発掘調査で収集され、J・D・ハリスとピーター・ドッドソン2004年に記載した。

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語源

Thumb
頭骨

ネイティブアメリカンクロウ族の先祖代々の土地で発見されたため、属名の語源は彼らの言語の用語 suuwassa に由来し、「春に聞こえた最初の雷」の意味を持つ。「雷」を表す suu と「古代の」を表す wassa は、竜脚下目へ時折適用されるあだ名である雷竜を反映している。種小名は、化石を収集した探検家の亡くなった出資者を称えたものである。

記載

Thumb
第1頚椎から第4頚椎

スウワッセアはディクラエオサウルス科であり、全長14 - 15メートルと推定され、頭骨およびディプロドクス科ディクラエオサウルス科に共通する体軸骨格により特徴づけられる。ただし、後の分類群に割り当てるには原始的である。前頭骨が癒合していない点でディクラエオサウルス科と異なり、大後頭孔周りの骨の配置でディプロドクス科と異なるが、骨格の共通点はディクラエオサウルス科よりもディプロドクス科との間に多い。

分類

原記載論文では、ディプロドクス科とディクラエオサウルス科に見られる原始的および派生的な特徴が寄せ集まっていたため、スウワッセアは Flagellicaudata incertae sedis として位置付けられていた。後の系統解析によりスウワッセアはディプロドクス科アパトサウルス亜科に分類された[1]が、さらなる研究で北アメリカに生息した唯一のディクラエオサウルス科であることが判明した[2][3]

下のクラドグラムは Tschopp らの2015年の研究に基づき[3]スウワッセアのディクラエオサウルス科における位置を示す。

ディクラエオサウルス科

ディスロコサウルス

スウワッセア

ディストロファエウス

ブラキトラケロパン

アマルガサウルス

ディクラエオサウルス

以下のクラドグラムは Gallina らの2019年の論文に基づき[4]、ディクラエオサウルス科の属の関係性を示す。

ディプロドクス上科

レッバキサウルス科

Flagellicaudata

ディプロドクス科

ディクラエオサウルス科

スウワッセア

リンウーロン

バジャダサウルス

ピルマトゥエイア

アマルガサウルス

ディクラエオサウルス

ブラキトラケロパン

出典

参考文献

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