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スペインの大学
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スペインの大学ではボローニャ・プロセスが導入されている。欧州資格フレームワーク(EQF)において、スペインの上級技術者(Técnico superior)はレベル5、学士(Grado)はレベル6、修士はレベル7、博士はレベル8と定義されている[1]。
歴史

1208年にはカスティーリャ王国のアルフォンソ8世の治世でパレンシア大学が設立されたが、1212年には閉鎖されるなどして短命に終わった[2]。1218年に認可されたサラマンカ大学はフェルナンド3世以降の国王の庇護を受けて成長し、1311年から1312年に行われたヴィエンヌ公会議ではボローニャ大学やオックスフォード大学と並んで称されている[2]。ボローニャ大学の影響で南ヨーロッパには法学を重視する大学が多く、イベリア半島の大学のこの流れの中にあった[2]。1260年にはバリャドリッド大学が設立され、法学分野ではサラマンカ大学に次ぐ存在だった[2]。

1300年にはアラゴン王国初の大学としてレリダ大学が設立されている[2]。16世紀から17世紀に設立された大学の多くは、アルカラ・デ・エナレス大学(現・マドリード・コンプルテンセ大学)を除いて短命に終わった[2]。アルカラ・デ・エナレス大学は既存の大学とは異なり法学部を設けず、ルネサンスの流れで古典文芸を中心に据えた[2]。この時代には1538年にイスパニョーラ島に設置された聖トマス・アクィナス大学(現・ドミニカ共和国のサント・ドミンゴ自治大学)を皮切りに、新大陸の植民地にも約20の大学が設立された[2]。プロテスタンティズムの影響などを危惧し、フェリペ2世の治世では原則として国外留学が禁じられた[2]。
民主化移行期後の1980年代には、各自治州で相次いで公立大学が設置された[3]。1980年代まで、私立大学はデウスト大学(イエズス会)、ポンティフィシア・コミージャス大学(ローマ教皇庁)、サラマンカ・ポンティフィシア大学(ローマ教皇庁)、ナバーラ大学(オプス・デイ)のカトリック大学4大学に限られていた[3]。1990年時点では29の公立大学、1の国立通信教育大学、4の私立大学(2のカトリック系総合大学、2のカトリック系神学大学)があった[4]。
1991年4月の大学設置法では一部の学部で4年制が認められ(それまでは5年制)、私立大学令が制定されて大学設置基準が緩和されたため、マドリードとバルセロナに計7の私立大学が設立された[5]。2006年には私立大学が23校にまで増加した[3]。2007年時点で、公立大学/私立大学(通信制大学・夏期専門大学を含む)を合わせて73校の大学がある[3]。総学生数は約142万人であり、学生比率は公立大学が90.2%、私立大学が9.8%である[3]。
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制度
→詳細は「スペインの教育」を参照
1990年に教育制度基本法が公布されてから、スペインの学校教育制度は4段階に分かれている[6]。0-5歳の幼児教育、6-12歳の初等教育、13-16歳の中等義務教育(ESO)、17-18歳の後期中等教育(バチリェラート)であり、初等教育と中等義務教育の10年間が義務教育期間である[6]。2年間の後期中等教育の成績と、毎年6月から7月にかけて各自治州で行われる大学入学資格試験の成績の二種類を総合的に評価して、大学入学資格が与えられる[6]。2008年に導入された新制度では、大学課程は3過程からなっている[3]。4年間の学士課程、専門職業教育を主体とする1-2年間の修士課程、研究を主体とする3年間の博士課程であり[3]、学士課程を修了した学生は修士課程または博士課程への進学(日本とは異なり、修士課程と博士課程は並列)が可能となる。大学中退率は約30%にも上る[3]。
多くの大学は夏季休暇にあたる6月から9月に夏期講座(夏期大学)を開講している[3]。毎年約10万人が夏期講座を受講し、その平均年齢は約30歳である[3]。メネンデス・ペラヨ国際大学、アンダルシア国際大学という2校の夏期専門大学が存在する[3]。
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大学一覧



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大学ランキング
要約
視点
QS World University Rankingsによる大学ランキング[7]、エル・ムンド紙による大学ランキング[8]、U-Rankingによる大学ランキング[9]を掲載している。
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脚注
参考文献
関連項目
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