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ズアカヨコクビガメ

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ズアカヨコクビガメ(頭赤横首亀、学名Podocnemis erythrocephala)は、ヨコクビガメ科ナンベイヨコクビガメ属に分類されるカメ

概要 ズアカヨコクビガメ, 保全状況評価 ...
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分布

コロンビア東部、ブラジル北西部、ベネズエラ南部のアマゾン川水系、オリノコ川水系

形態

最大甲長32cmとナンベイヨコクビガメ属でも小型種。背甲はややドーム状に盛りあがり、上から見ると楕円形。背甲の色彩は赤褐色や暗褐色で、縁甲板外縁は明褐色で縁取られる。腹甲の色彩は灰褐色で、甲板の継ぎ目(シーム)周辺は黄褐色やピンク色。

下顎には2本の髭状突起がある。頭部背面の眼の間には細い溝が入る。頭部の色彩は暗褐色。

幼体は背甲が上から見ると楕円形で、縁甲板外縁が赤褐色で縁取られる。幼体やオスの成体は吻端や頭頂部、鼓膜付近に赤い斑紋が入る。種小名erythrocephalaは「赤い頭の」の意で、和名や英名(red-headed=赤い頭の)と同義。メスの成体は頭部の斑紋が消失する。

生態

河川や河川に繋がったなどに生息し、主に泥炭質が溶けこんだ水質の水域に生息する。水棲傾向が強く、産卵を除いて上陸する事はまれ。

食性は植物食傾向の強い雑食で、水草、果実などを食べる。水面のプランクトンを濾しとって食べることもある。

繁殖形態は卵生。基底が砂の川岸にある藪地に、1回に5-14個の卵を数回に分けて産む。

人間との関係

生息地では卵も含めて食用にされる。

食用の乱獲やペット用の採集などにより生息数は激減している。生息地では法的に輸出が制限されている。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。流通は極めてまれ。

関連項目

参考文献

  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ2 アマゾン』、講談社2001年、101、171頁。
  • 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1 アメリカ大陸のミズガメ』、誠文堂新光社2005年、89頁。

外部リンク

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