トップQs
タイムライン
チャット
視点

セントルイス郡 (ミネソタ州)

ミネソタ州の郡 ウィキペディアから

セントルイス郡 (ミネソタ州)map
Remove ads

セントルイス郡: St. Louis County)は、アメリカ合衆国ミネソタ州の北東部に位置するである。人口は20万0231人(2020年)[1]郡庁所在地ダルースであり、同郡で人口最大の都市である。主要産業はパルプ材製造と観光業である。アイアン・レンジでは高品質鉄鉱石露天掘りが重要な経済要素であり続けている。ボイスフォートとフォンデュラクのインディアン居留地の一部が郡域に入っている。

概要 ミネソタ州セントルイス郡, 設立 ...

総面積では州内第1位であり、陸地面積ではミシシッピ川の東で第2位の郡である(陸地面積ではメイン州アルーストック郡が大きい[2])。

Remove ads

歴史

セントルイス郡は1855年2月20日に「ドティ郡」として設立され、1855年3月3日には「ニュートン郡」と改名された。当初の郡域はセントルイス川の東と南の領域であり、バーミリオン川 の東、セントルイス川の北はスペリオル郡(廃郡)の一部だった。スペリオル郡がセントルイス郡と改名された。1856年3月1日、セントルイス郡がレイク郡となり、ニュートン郡がセントルイス郡と改名され、東部地域も郡域に入った。西側は当時カールトン郡の大半も含んでいたイタスカ郡の一部を編入することで大きくなった。1857年5月23日、カールトン郡がセントルイス郡とパイン郡の一部を合わせて設立されたことで、セントルイス郡は現在ある領域になった。

地理

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は6,859.91平方マイル (17,767.1 km2)であり、このうち陸地6,225.16平方マイル (16,123.1 km2)、水域は634.75平方マイル (1,644.0 km2)で水域率は9.25%である[3]。総面積では州内第1位かつミシシッピ川の東で第1位であり、陸地面積ではミシシッピ川の東で第2位である

セントルイス郡はその自然美で知られている。1975年に制定されたボエジャーズ国立公園が郡北西隅にあり、レイニー湖の南岸、カナダオンタリオ州に接しており、カヌー、カヤックなどの船遊びや釣り人に人気がある。1909年に制定されたスペリオル国立の森や、1978年に制定されたその中にカナダ=アメリカ合衆国国境を含むバウンダリーウォーター・カヌーエリア原生地も郡内にある。この原生地は広さが109万エーカー (4,400 km2) あり、釣り、キャンプ、ハイキング、カヌーに指定され、国内でも最大級に観光客の多い原生地になっている。郡内にはレイニー湖、カベトガマ湖、ナマカン湖、サンドポイント湖、クレーン湖など500以上の湖がある。

ローレンシア分水界の「ヒル・オブ・スリーウォーターズ」がヒビング市の直ぐ北にある。この丘に降る雨が3つの流域、すなわち北のハドソン湾、東のセントローレンス湾スペリオル湖経由)、南のメキシコ湾(ミシシッピ川経由)に流れていく[4]。スペリオル湖岸にあるダルースは、国内の淡水にある港として最大級に重要なものである。

セントルイス郡はアイアン・レンジに入っており、特にヒビング市ではタコナイトの鉱業が重要である。

主要高規格道路

  • 州間高速道路35号線
  • 州間高速道路535号線
  • アメリカ国道2号線
  • アメリカ国道53号線
  • アメリカ国道169号線
  • ミネソタ州道1号線
  • ミネソタ州道23号線
  • ミネソタ州道33号線
  • ミネソタ州道37号線
  • ミネソタ州道39号線
  • ミネソタ州道61号線
  • ミネソタ州道73号線
  • ミネソタ州道135号線
  • ミネソタ州道169号線
  • ミネソタ州道194号線
  • ミネソタ州道210号線
  • セントルイス郡道4号線
  • セントルイス郡道13号線

隣接する郡など

国立保護地域

  • スペリオル国立の森(部分
    • バウンダリーウォーター・カヌーエリア原生地(部分)
  • ボエジャーズ国立公園(部分)


Remove ads

人口動態

さらに見る 年, 人口 ...
Thumb
2000人口ピラミッド[5]

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 200,528人
  • 世帯数: 82,619 世帯
  • 家族数: 51,389 家族
  • 人口密度: 12人/km2(32人/mi2
  • 住居数: 95,800軒
  • 住居密度: 6軒/km2(15軒/mi2

人種別人口構成

先祖による構成

  • ドイツ系:17.0%
  • ノルウェー系:13.7%
  • フィンランド系:12.1%
  • スウェーデン系:9.7%
  • アイルランド系:6.0%
  • イタリア系:5.3%

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 22.4%
  • 18-24歳: 11.4%
  • 25-44歳: 25.9%
  • 45-64歳: 24.3%
  • 65歳以上: 16.1%
  • 年齢の中央値: 39歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 96.8
    • 18歳以上: 93.8

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 27.6%
  • 結婚・同居している夫婦: 49.3%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.4%
  • 非家族世帯: 37.8%
  • 単身世帯: 31.2%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 13.0%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.32人
    • 家族: 2.90人

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 36,306米ドル
    • 家族: 47,134米ドル
    • 性別
      • 男性: 37,934米ドル
      • 女性: 24,235米ドル
  • 人口1人あたり収入: 18,982米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 12.1%
    • 対家族数: 7.2%
    • 18歳未満: 13.1%
    • 65歳以上: 8.9%

郡政府

ミネソタ州の全郡と同様、セントルイス郡は選挙で選ばれた無党派の郡政委員会によって治められている。通常は5人の委員会だが、セントルイス郡の場合は、ヘネピン郡ラムゼー郡と共に7人の委員会である。委員は人口で当分に分けられた選挙区から選出されている。郡政委員会は会合を主宰する議長を互選する。

政治

さらに見る 州全体で行われた選挙の結果, 年 ...

2007年、セントルイス郡は郡を2つに分割する案を検討したが、廃案になった[7]

セントルイス郡はこれまで州内でも最も民主党寄りの郡であり、1992年以降の州全体の選挙で共和党あるいは独立系の候補者が郡を制したことはない。民主党が得票率50%を下回ったのは1998年州知事選挙のことであり、このときは改革党のジェシー・ベンチュラが州全体を制し、セントルイス郡でも24%を獲得した。1992年以降で共和党候補が郡の34%以上を獲得したのは、1994年(共和党革命の年)の州知事選挙であり、現職の独立系共和党知事が州全体で60%以上を獲得して大勝した時であり、このときはやはり独立系共和党の上院議員候補も州全体で49%を獲得して当選した。どちらもミネソタ州では稀なケースである。1994年より後で共和党候補がセントルイス郡で得た最高得票率は、2010年のアメリカ合衆国下院議員選挙でチップ・クラバークが36年間連続して下院議員を務めていたジム・オバースタを破ったときであり、39.7%だった。2004年の大統領選挙でジョージ・W・ブッシュが再選された時でも、セントルイス郡では33.6%に留まった。

大統領選挙

大統領選挙でも民主党は過去20回連続してセントルイス郡を制してきた。共和党候補としてセントルイス郡を制したのは1928年のハーバート・フーバーが最後になっている[8]。最近5回の選挙を見ても、共和党候補者は34%以上を得ていない[9]

Remove ads

都市と郡区

外部リンク

Remove ads
Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads