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タゴガエル

アカガエル科のカエルの一種 ウィキペディアから

タゴガエル
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タゴガエル(田子蛙、Rana tagoi)は、両生綱無尾目アカガエル科アカガエル属に分類されるカエル。日本の固有種で、2024年時点では3亜種が区別されている。 種名の tagoi と和名のタゴは両生類などを研究した動物学者・田子勝彌(たご かつや:1877-1943)への献名[1]

概要 タゴガエル, 保全状況評価 ...
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オキタゴガエル
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分布

以下の3亜種が区別されているが、それぞれのタイプ産地タイプ標本には混乱や問題が含まれている[2]

  • Rana tagoi tagoi Okada, 1928 タゴガエル(名義タイプ亜種
日本本州四国九州[3][4]固有亜種
  • Rana tagoi okiensis Daito, 1969[5] オキタゴガエル
日本(隠岐諸島の島後のみ)[3][4]固有亜種
  • Rana tagoi yakushimensis Nakatani & Okada, 1966[6] ヤクシマタゴガエル
日本(屋久島のみ)[3][4]固有亜種

形態

指趾の先端が膨らみ、後肢の水かきは切れ込みが深く趾の先端まで発達しない[3][4]。下顎に暗色斑が入る[4]

繁殖期のオスは体側面の皮膚が襞状に弛緩する[3]

  • R. t. okiensis オキタゴガエル
体長:オス 3.8 - 4.3cm、メス 4.5 - 5.3cm[3]
  • R. t. tagoi タゴガエル
体長:オス 3.5 - 4.5cm、メス 4.5 - 5cm[4]
  • R. t. yakushimensis ヤクシマタゴガエル
体長:オス 3.7 - 4.8cm、メス 4.2 - 5.4cm[3]

分類

Etoら(2012, 2014)は、全国のタゴガエル3亜種とナガレタゴガエルについてミトコンドリアDNA(mDNA)および核DNA(nDNA)の解析を行い、これらは十数の群にわけられることと、大きく2つのクレードに分けられることを示した[7][8]

2014年に、長野県根羽村付近に生息する個体群が新種ネバタゴガエル Rana neba [9]として、2023年には五島列島のものがゴトウタゴガエル Rana matsuoi [10]として分けられた。

生態

低山地から標高2,000m以下の森林に生息する[3][4]

食性は動物食で、昆虫クモ陸棲の巻貝などを食べる[3]。幼生は変態するまで体内の卵黄を消費して生活する[3]

名義タイプ亜種としてのタゴガエル(tagoi tagoi)は1-2月か4-5月、亜種オキタゴガエルは2-3月、亜種ヤクシマタゴガエルは10-翌4月に伏流内や渓流周辺のある水たまりなどに60-110個の卵を産む[3]

参考文献

関連項目

外部リンク

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