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ピペラシリン・タゾバクタム

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ピペラシリン・タゾバクタムは、広域スペクトラムのペニシリン抗生物質ピペラシリンβラクタマーゼ阻害剤タゾバクタムの合剤。製品名は日本では「ゾシン」「タゾシン」(大鵬薬品工業製造販売)、「Tazocin」(カナダ、英国、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランド、イタリアにおいてファイザー製造販売)、「Zosyn」(米国、ファイザー製造販売)。これらの薬剤の組み合せは、多くの グラム陽性菌 及び グラム陰性菌緑膿菌に対し効果を示す。

概要 成分一覧, ピペラシリン ...
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用途

主な用途は、 集中治療医学 (肺炎腹膜炎など)、 糖尿病関連下肢感染症、発熱性好中球減少症(例:化学療法後)である。この薬剤を静脈から、6または8時間おきに、通常は3-30分で投与する。4時間以上かけて継続的に投与することもできる。長時間投与は、血中濃度が最小発育阻止濃度(MIC)を超える時間を最大にすると考えられている。

ピペラシリン・タゾバクタムはNIHにより、好中球減少を伴うがん患者の菌血症・敗血症の第一選択薬とされている。[1]

適応症

  1. 一般感染症
    適応菌種: 本剤に感受性のあるブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌腸球菌属、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、緑膿菌、アシネトバクター属、ペプトストレプトコッカス属、クロストリジウム属(クロストリジウム・ディフィシルを除く)、バクテロイデス属、プレボテラ属
    適応症: 敗血症肺炎腎盂腎炎、複雑性膀胱炎腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、胆管炎
  2. 発熱性好中球減少症

副作用

最も多く見られる副作用は 下痢症 (7%~11%)である。[2] ある研究では Clostridium difficile関連下痢症が4.9%にみられた。[3] 血小板機能抑制や血小板減少症も報告されている。[4]

製品名

日本では「ゾシン」「タゾシン」が先発品として販売されている。TazocinとZosynの他に、Biopiper TZ、Brodactam、Piptaz、Maxitaz、Kilbac、Trezora、Du-Tazop、Tazopen、Sytaz、Inzalin TZなどが販売されている。

脚注

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